印西市教育委員会(千葉県)は8月4日、グローバル人材の育成に向け、市内全中学校の3年生を対象とした「オンライン国際交流授業」を本格導入したと発表した。生成AIを活用した英会話アプリでの反復練習と、海外の同世代とのリアルタイム交流を組み合わせ、実践的なコミュニケーション能力の向上を図る。

近年、英語教育において実践的な活用力の育成が求められている。同市は2025年度から先行実践校で試行を進めてきた。事前学習で英語表現や異文化理解を深めた上でオンライン交流に臨む学習モデルを構築。単なる英会話の練習ではなく、「伝えたい」「相手を知りたい」という実際のコミュニケーションを通じて主体的な学びを促すのが特徴だ。
7月に実施された小林中学校では、フィリピンとインドネシアの中学生と交流した。事前に調べた現地語での挨拶や郷土料理を話題にするなど、自ら交流を深める工夫が見られた。印旛中学校でのインドネシアの中学生との交流では、日本文化クイズや自己紹介スライドを制作。ジェスチャーを交えるなど「どうすれば相手に伝わるか」を考え実践した。

授業後、参加した生徒からは「また参加したい」といった声が相次いだ。様子を見守った教員は「普段は英語を苦手とする生徒も本当に楽しそうに取り組んでいた」と手応えを語る。また、高橋圭校長(印旛中学校)も「コミュニケーションのあり方を学ぶ素晴らしいきっかけになった」と評価した。
市は2学期以降、他の市立中学校でも順次この授業を実施していく方針だ。世界に目を向け、生徒たちが主体的に英語を学べる環境づくりをさらに推進する。