みんなのコードは5月28日、千葉県印西市内の小中学校で汎用的に活用可能な「生成AIの導入授業パッケージ」および「児童生徒用生成AIハンドブック」を作成したと発表。
両者は、2023年4月に「新しい情報教育に関する連携協定」を締結して以来、授業における生成AIの利活用に取り組んでいる。例えば、市立原山小学校においてモデルカリキュラムの開発をサポートする中で、画像認識AIと文章生成AIの体験を通じて、AIの仕組みや特徴、AIとの付き合い方を学ぶ実践的な授業を継続して実施してきた実績がある。

印西市教育委員会は、文部科学省2025年度「生成 AI パイロット校事業」の採択を受けて、教育利用3校、校務利用11校をパイロット校に指定している。
生成AIは、日々急速に社会に普及し続けており、検索エンジンなどにも組み込まれるなど、小学生にとっても極めて身近なものになっている。市教委は、こうした状況の変化を踏まえ、小学校中学年の段階から生成AIの仕組みや特徴を理解するための教育が不可欠であると考えた。みんなのコードは、本事業の一環として「生成AI活用環境構築業務」を受託し、市内の生成AI利活用の実践を支えるための「導入授業パッケージ」と「児童生徒用生成AIハンドブック」を作成した。
原山小での授業での気づきや、みんなのコードがこれまで各地で支援を行ってきた知見をもとに、生成AIを扱うための導入授業パッケージ(指導案・授業スライド・ワークシート)を作成。市内の小中学校で発達段階に合わせた体験的な学びを実施できるよう、小学校中学年・小学校高学年・中学校の3パターンの導入授業案を用意した。

小学校中学年「AIとなかよくなろう」授業スライド・指導案(抜粋)
導入授業や、その後の授業などで生成AIを利活用する際、児童生徒自身が参照できるハンドブックを作成。生成AIを使うときのルールや、AIの得意と不得意、プロンプトのコツなどを、児童生徒にもわかりやすい言葉で説明している。また、導入授業の補助教材としてハンドブックを活用することも想定している。

児童生徒用生成AIハンドブック(抜粋)
生成AIは、これからの学びや社会生活の中で、子どもたちにとってますます身近な存在になっていきます。だからこそ、生成AIに答えを委ねるのではなく、自分で問いを立て、根拠を確かめ、判断する過程を大切にしながら活用する力を育てることが重要です。今回、みんなのコードと連携して作成した導入授業パッケージと児童生徒用ハンドブックは、小学校・中学校という発達段階に応じて、生成AIの特性を理解し、出力の正確性や妥当性を踏まえて、責任ある活用につなげるための実践的な教材です。印西市教育委員会では、これらのコンテンツを市内小中学校で活用しながら、子どもたちがテクノロジーと主体的に向き合い、自ら考え、学びを深める力を育んでまいります。