岡山県立高梁城南高校の生徒が設立・運営するJONANホールディングスは、10月21日に第1期定時株主総会を開催した。同社は同校の3つの学科の学びを活かし、地域課題の解決やビジネスに取り組む全国的にも珍しい高校生起業の会社である。総会には株主や学校・地域関係者が出席し、生徒自身による事業報告や議案審議が行われた。

第1期の決算では、図書館マルシェの企画運営や商品のパッケージデザイン制作などの売上を計上した本業の営業損益は赤字となったものの、地域からの寄付金収入により経常利益と税引後利益で黒字を確保した。また、総会では増資案が承認され、資本金として積み立てることで経営基盤の安定化を図る方針が示された。

さらに、同社は活動の成果を測るため、生徒の挑戦や地域への波及効果を可視化する「学校版ソーシャルインパクト評価」を導入している。今回の総会では、交流した人数や協力団体数に加え、トライ&エラーの過程を示す「失敗の数」も成果の一つとして共有され、挑戦の量が前向きに評価された。

総会では立候補者によるプレゼンテーション等を経て、第2期を担う新たな高校生執行役員が選出された。
新体制のもと、同社は営業の黒字化と、生徒が主体となって成長できる活動の両立を目指していく。増資により資金面の基盤を整え、地域の企業・団体との連携を広げながら、「誰もが挑戦でき、失敗を歓迎する会社」を、高校生自身の手で育てていくとしている。