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「第8回 GOOD ACTIONアワード」の受賞者が決定~新渡戸文化学園とツクイの取組を紹介

2022年3月3日

生き生きとした職場を作り上げる取組に光をあてる「第8回 GOOD ACTIONアワード」は、大賞1件、入賞7件、Cheer up賞1件の計9件が選ばれ、3月2日(水)に表彰式が行われた。今回は受賞者の中から、子供の将来や職業の選択観に大きな影響を与えるものとして、学校法人新渡戸文化学園とツクイの取組を紹介する。

審査員と受賞者


■生きがいにつながる新しい働き方に光をあてる

リクルートの「リクナビNEXT」が実施する「GOOD ACTION アワード」は、企業や働き手の抱える課題に対して、働く個人が思いを持って立ち上がり周囲を動かして生き生きとした職場を作っていく取組に光をあてるプロジェクト。今回、教員の新しい働き方にスポットをあてた私立学校の取組や、高校生が介護業界でケアサポーターとして働く取組などが表彰された。

 


■9件の取組を表彰

GOOD ACTION アワード」は2014年から始まり、今回で8回目。全国から職場を盛り上げる取組をGOOD ACTIONとして2021823日から108日まで募集したところ多くのエントリーが寄せられ、書類審査やヒアリングの後、25件がノミネートされた。さらに、その中から9件の取組が選ばれ表彰された。

 


【入賞:学校法人新渡戸文化学園】


◇教員の副業を認める学校ダイバーシティを推進

新渡戸文化学園は自由にキャリアを描き、学校の外でも価値を発揮する副業・兼業に取り組む「二刀流教員」が子供たちの新たなロールモデルになるとして、今回の受賞につながった。未来の教員は社会を広く知る人物であるべきという思いから、新渡戸文化学園では現職の教員が外部で副業に就いたり、民間人材を副業教員として迎えいれる「学校ダイバーシティ」を進めている。

 


◇チーム担任制が残業の削減にもつながる

教員の副業推進に向けては、チーム担任制を導入。1人でクラス運営を抱え込むことなく、残業の削減にもつながる体制を整備した。生徒への幸福度調査では2019年は70%、2020年は74%と上昇。教員の多様性を尊重した働き方が「身近な大人たちの笑顔」を生み出した。その結果、質の高い教育を実現し、学校の新たな形を創出し、発信している。

 


◇新渡戸文化学園 平岩国泰 理事長 コメント

新渡戸文化学園 平岩国泰理事長

新渡戸文化学園では塾の講師や大学の教員など、約半数の教員が兼業や副業を行っている。また、約4割の教員が企業に勤めた経験があるのも大きな特徴である。教員も一人の人間なので、多様性は持ち合わせているべき。副業先生と従来の教員が混ざり合うことで、職員室に多様性が生まれ、活気が出てきた。学校の中だけで学ぶのではなく、社会全体が学びのフィールドとなることを生徒には知ってほしい。社会全体の色々な出来事を取り上げて、開かれた学校から、生徒の学びを外へと広げていきたい。

 

 


【Cheer up賞:株式会社ツクイ】


◇高校生がケアサポーターとして介護の仕事に携わる

Cheer up賞は惜しくも入賞とはならなかったが、多くの人に知ってもらいたい取組に対して贈られる。ツクイの人事担当者の「介護の楽しさを伝えたい」という思いから地元高校生をケアサポーターとして採用する施策が始まった。離職率が高く人材不足が続く介護業界で、高校生のケアサポーターはスタッフの負担軽減やモチベーション向上につながった。

 


◇高校生が職場に入ることで世代間交流が広がる

高校生のケアサポーターは新卒採用100名という目標達成にもつながっている。人手不足が叫ばれる介護業界において、仕事の内容を分業し、ケアサポーターは無資格でも行えるフォロー的な作業を担当する。介護は人と人のコミュニケーションが大きく関わるため、その部分が仕事では重視される。若い世代が現場に入ってくることで職場に活気が生まれ、世代間交流の幅が広がったのは最大のメリットとなった。

 


◇高校生ケアサポーター 山内竣斗さん コメント>

高校生ケアサポーターとして働く山内さん(左)

最初は何をしたら良いかも分からず、ケアサポーターが何かも分からずに緊張の連続でした。でも、利用者や先輩が優しくて、やっていくうちに安心できる仕事でした。職場に入って、失礼が無いように言動も改めていかなければいけないと考えるようになりました。ツクイで多くのことを経験するうち、働くということに興味がわいてきて、もっと色々なことを経験してみたいと思いました。

 

 

 

 


<第8回 GOOD ACTION アワード 受賞者>

大賞:徳島県警察本部(小松島警察)

入賞:一般社団法人KAKEHASHI

入賞:学校法人新渡戸文化学園

入賞:株式会社京屋染物店

入賞:株式会社日東物流

入賞:株式会社minitts(佰食屋)

入賞:日本イーライリリー株式会社

入賞:日本生命保険相互会社

Cheer up賞:株式会社ツクイ

 


<第8回 GOOD ACTIONアワード 概要>

主催:株式会社リクルート「リクナビNEXT

審査員:

守島基博氏(学習院大学 経済学部経営学科教授、一橋大学 名誉教授)

アキレス美知子氏(SAP ジャパン特別顧問、横浜市参与、三井住友信託銀行取締役、

G20/EMPOWER 日本共同代表)

若新雄純氏(慶應義塾大学 特任准教授、株式会社NEWYOUTH代表取締役)

藤井薫(株式会社リクルート HR 統括編集長)

応募期間:2021823日~108

審査過程:日本で企業活動を行う企業、団体からの全応募取組の中から、書類審査、

オンライン審査、最終審査を経て選出

 

8回 GOOD ACTION アワード

学校法人新渡戸文化学園

株式会社ツクイ

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