日本工学院とOMデジタルソリューションズは12月1日、「第13回高校生デジタルフォトコンテスト」の受賞14作品を発表した。
同コンテストは、高校生を対象にデジタルカメラを通じて若い世代の自由な発想をもとに高校生活を記録し、より写真への興味関心を高め、次代を担う人材のクリエイティブな発想の醸成を目的に、2010年より実施している。今回は、全国から1,729点の応募があった。
グランプリに輝いたのは、宮城県白石工業高等学校1年・菅野琉星さんの作品『絶望と希望のテスト返し』。期末テストで良い点と悪い点を取ってしまった様子を再現したという同作品は、生徒たちが教卓の周りで一喜一憂している状況を高校生らしい「遊び心」あふれる構図で撮影。
審査員からは「フィクションと分かっていながら隅々まで凝視、共感してしまう、漫画のようなわかりやすさとインパクト」「それぞれの表情豊かな演技表現力」「まるで絵画のような不思議な魅力」と評価された。
なお、同校からはこのほか3作品が入選し、今年度から新設された「学校賞」も受賞した。
準グランプリには、奈良県立高田高等学校3年・玉井真結さんの『みんなで待ってるからね!』が選ばれた。リモートで授業を行うクラスメイトに向けて撮ったという一枚。放課後に自然発生的に集まった仲間たちの笑顔であふれたパソコンの画面に、背景の閑散とした教室の雰囲気を感じさせない「絆」や、今の時代ならではの環境に合わせてコミュニケーションを取る高校生活の楽しさが映し出されている。また全体に躍動感を与える斜めの構図なども評価された。
このほかの入選作品も含め受賞全14作品は、公式サイトにて公開するほか、12月15日〜12月26日まで「OM SYSTEM PLAZA」(東京都新宿区)にて展示される。