日本標準は、今年度より新たに特別支援教育分野への取り組みを開始している。本取り組みは、特別支援学級をはじめとするさまざまな教育現場での支援を目的とするもの。
取り組みの第一弾として、オフィスサニーが開発した学習支援教材「できるびより」の学校向け販売を開始した。日本標準の販売代理店を通じて購入できる。
「できるびより」は、学習に苦手意識がある子供たちをサポートするために開発された教材シリーズ。特に、「読み書き」へのサポートを中心として、通常の教材では習得しにくい子供たちにも、「わかる」「できる」体験を届けることを目的とした教材となっている。
同社では今後、本シリーズのラインナップをさらに拡充するとともに、新たな教材開発にも取り組むとしている。
読み書き学習の基礎になる語彙力を育て、意味と読みの理解を促すカード教材。語彙を増やす、絵と文字のマッチング、文字チップを使っての単語づくりなど、子供の理解度・習熟度に合わせた学習ができる。発語のない子、外国にルーツを持つ子の学習にもおすすめ。
書き取り練習では身につかない「読みと意味理解」の力を育てる新しい漢字学習教材。漢字を、生活に役立つ意味のあるまとまりの言葉として学習できる。シンプルな文字と文章だけのカードで、視覚刺激に反応しやすい子でも、学習に集中しやすくしている。
表面に凹凸加工を施した特殊な下じき。ザラザラとした書き心地が特徴で、鉛筆が滑らず、安定した書字をサポートする。線を止めることができない、文字の形が整わないなどの悩みを抱える子供たちが「書きやすさ」を実感できる。
音読が苦手な子供のために開発されたしおり。読みたい行の横にしおりを置くことで、目線の位置を定め、読み飛ばしを防止することができる。「同じ行を何度も読んでしまう子」や「どこを読んでいるか分からなくなってしまう子」におすすめ。
ひらがなや図形の輪郭に沿って凹凸が加工された紙面で、触覚ではみ出しを実感できるドリル。ひらがなの学習を視覚・触覚の両面でサポートし、書字が苦手な子供たちに自信と「できた!」の達成感を与える。