ミスミが提供する機械部品調達のAIプラットフォーム「meviy(メビー)」は、未来の製造業を担う学生の挑戦を支援する目的で、教育機関向け特別支援プログラム「meviy for education」を実施している。2月26日、本プログラムを通じて2024年度(期間:2024年9月1日~2025年8月31日)に支援を行った各団体の活動レポートを公開した。

2024年度は、学生フォーミュラ、ロボットコンテスト、美術大学のアート×テクノロジーのプロジェクトまで、全国20の学生団体を支援した。最大10万円分のmeviy部品購入に利用可能な90%OFFクーポンを提供し、学生たちの活動を後押しした。
参加した学生からは、「学内の設備では加工が困難な、高精度な部品を製作できた」「設計変更時に迅速に部品を手配でき、開発のサイクルを高速化できた」といった評価が寄せられているという。
meviyは、各団体が開発速度や製造精度を大幅に向上させるためのツールとして利用されており、支援団体によるロボットコンテスト全国大会での上位入賞やEVレーシングカーの性能アップといった具体的な成果も見られる。また、新規開発プロジェクトの試作において、本プログラムが実際に結果につながった事例も報告されているという。
プログラム終了後のアンケート結果から、meviyが学生によるものづくりプロジェクトの設計や製作段階で、実践的な調達方法として幅広く利用されていることが明らかになった。 また、教育・研究活動や学生プロジェクト特有の要望もあり、同社では、これらを今後のサービス向上や支援内容の改善に反映していく考えだ。
meviy活用には以下のようなメリットがあるという。

製作したEVレーシングカー
毎年夏に開催される学生フォーミュラ日本大会に向けて、EVレーシングカーを製作しています。今年度は車両パッケージを大きく変更したため、多くの部品を新規で製作する必要がありました。具体的には、自分たちでは加工が難しい駆動系のパーツをmeviyに依頼しました。これにより、自前では製作難易度の高い部品の設計が可能になり、狙った減速比に合わせて、減速機・減速機構を選択することができました。meviyは、見積もりが簡単で、見積もり後の設計変更にも対応しやすかった点も助かりました。また、公差の指定ができるため精度が必要な部品も依頼でき、納期が早いので、万が一部品が破損した場合もすぐに手配できるという安心感がありました。

独立ステアリング機構ユニットプレート
学内設備では高精度な加工が難しい金属板部品の製作にmeviyを利用しました。独立ステアリング機構のベースプレートやオムニホイール用プレートなど、高精度や剛性が求められる部品をmeviyで製作したことで、早期に機構を導入することができました。またmeviyはCADデータのアップロードだけで図面不要で手配でき、見積もりと納期が即時にわかるため、限られた予算と短期開発でも使いやすく、大型かつ高精度な部品も依頼できました。これらの部品を用いた機体で、大会(F3RC 2025)では、優勝・準優勝といった成果につながりました。

教育用のはめ合い公差確認治具
卒業研究や部活動に取り組む学生に対し、はめ合い公差の理解を深める教育用部材の製作にmeviyを活用しました。異なるクリアランスを持つ軸と穴の部材を製作することで、学生が図面上の公差指定を「体感的」に学べる教材として活用しています。また、加工実習用教材として水中ポンプの試作や、学生フォーミュラカーの部材製作にも利用しました。meviyの活用により、学内の加工負荷を抑えられた分、実習内容の検討や教育改善に時間を充てられる環境づくりにもつながっています。