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観光に関するデータを駆使して地域の未来を切り拓く~11チームがプレゼンで成果を発表「未来探究祭2025 Final STAGE」

2026年3月3日

中高生が観光、産業、気象など、さまざまなデータを活用しながら地域探究を行う授業パッケージ「未来探究ゼミナール」の受講校が参加対象となる「未来探究祭2025」のFinal STAGEが2月22日(日)、東京大学 伊藤謝恩ホールで行われた。

今年度で3回目を迎える未来探究祭では、11チームがプレゼンテーションで成果を発表。厳正なる審査の結果、昭和学院高等学校「Potatoman」が金賞を受賞した。

主催:(一社)次世代教育ネットワーキング機構、運営:㈱JTB

■オリジナルアプリ「観光予報DS」を活用して地域の魅力や課題を深掘り

「未来探究ゼミナール」は、観光や地域活性化をテーマとした協働型地域探究学習プログラム。観光に関するビッグデータを収めたJTBオリジナルアプリケーション「観光予報DS(Data Science)」を用いて、仲間と協働して地域の魅力や課題を深掘りし、未来に向けた課題やアイデアを考え、ポスターにまとめて発表する。

 

■全8コマの授業でポスターを完成させて発表

基本的に「未来探究ゼミナール」のプログラムは全8コマの授業(150)で構成されている

1コマ目:ビッグデータである観光予報DSを操作する「観光予報DSレクチャー」、2コマ目:グループで探究する内容を1つに決める「具体化と問い立て」、3コマ目:問いに関するデータを探す「客観的な根拠となるデータ収集」、4コマ目:調べたことや考えたこと、伝えたいことをまとめる「成果発表のための土台作り」、57コマ目:テーマやキーワードを組み合わせてアイデアを形にする「ポスター制作」、8コマ目:新しい価値を提案する「発表・審査・振り返り」。

2コマ目と3コマ目はJTBスタッフがファシリテーターとして授業を進行。それ以外の回は教員が授業を進める。

 

281チームのエントリーの中から11チームがFinal STAGEに進出

今回は2025101日から1110日までの期間に「未来探究ゼミナール」の受講校から281チームがエントリーし、1st STAGEでは書類審査で30チームを選出。2nd STAGEでは審査は行わず、学校の枠を超えて他校生徒との交流や協働ワークショップなどオンライン交流会の場が設けられた。3rd STAGEでは参加チームが作成した発表動画をもとに審査が行われ10チームを選出。

また、今回から新たに設けられたAnother STAGEでは惜しくも3rd STAGE通過とならなかった20チームのうち13チームが参加し、オンラインプレゼンにより1チームが復活。全11チームがFinal STAGEに臨んだ。

 

Final STAGEには811チームが出場

今回、Final STAGEに進出したのは、北海道岩見沢東高等学校(北海道)CyberEdge(サイバーエッジ)」、昌平高等学校(埼玉県)「杉戸の魅力調査隊」、西武台高等学校(埼玉県)「ミライノワ」、同校「福タク」、星野高等学校(埼玉県)「ちぎれた結束バンド」、昭和学院高等学校(千葉県)「森のヒグマさん」、同校「Potatoman」、成立学園高等学校(東京都)「元Bトリオ」、福井県立金津高等学校(福井県)「⑨(まるきゅー)」、同校「あわら市ハザードマップ制作グループ」、岩田高等学校(大分県)「Oita Vital」の全11チーム。

 

■厳正なる審査の結果、各賞の受賞が決定

Final STAGE1チームあたりの発表時間はプレゼンテーション5分、審査員からの質問応答5分で行われた。

Final STAGEの審査員は、加藤諒氏(一橋大学大学院 ソーシャル・データサイエンス研究科 准教授)、仙田直人氏(成蹊中学・高等学校校長)、松本慕美氏(㈱白草代表取締役)、田中康平氏(㈱ネル・アンド・エム代表取締役)、高野満博氏(一社・次世代教育ネットワーキング機構 理事・事務局長)5人。

厳正なる審査の結果、金賞・銀賞・銅賞に加え、それに準ずる結果を収めた2チームに審査員特別賞を贈呈。また、JTBツーリズムビジネスカレッジの学生も審査に参加し、学生目線から見て発表内容に最も共感できたチームに「JTBツーリズムビジネスカレッジ賞」が授与された。

 

■北海道旭川市の道路のブラックアイスバーン対策を発表

昭和学院高等学校「Potatoman」によるプレゼン

金賞を受賞した昭和学院高等学校「Potatoman」は『「白い絶景」の裏の危険 正しい知識を身につけ、解決せよ』をキャッチコピーに、豪雪地帯として知られる北海道旭川市の事故防止対策について考えた成果を発表。旭川市では雪によるスリップ事故が多く発生しているが、スリップ事故の主な原因であるブラックアイスバーンについて調査した。

ブラックアイスバーンは路面が凍結しているにも関わらず、濡れているだけに見える道路の状態。ドライバーは通常の路面と判断してしまうため、事故を誘発することになる。ブレーキをかけてから完全に車が停止する制動距離は、雨天時10m、降雪時20mに対し、ブラックアイスバーンの道路では70mにも及ぶ。さらに、外国人はブラックアイスバーンを知らないため、路面の状態を正しく判断できず、事故の発生率は日本人の2倍以上となる。

そこで「Potatoman」はレンタカーに新たなセンサーを搭載することを提案。新たに考えたセンサーでは「赤外線温度センサー」「ミリ波レーダー」「光学偏光カメラ」の3つを用いることでブラックアイスバーンに対応。光学偏光カメラでブラックアイスバーンを直接に検知。赤外線温度センサーとミリ波レーダーは視界不良時や泥はね状態でもブラックアイスバーンを検知できる。晴天時や昼間には光学偏光カメラをオンにして、悪天候時や夜間には赤外線温度センサーとミリ波レーダーをオンにする。

そして、センサーがブラックアイスバーンを検知すると「スピードを落とすこと」「急ブレーキは避けること」「車間距離を普段の3倍にすること」などのアナウンスが多言語で流れる。このセンサーをレンタカーに導入することでブラックアイスバーンによる事故の減少につながり、外国人でも安心して運転できる環境が実現するという。


<審査員総評 成蹊中学・高等学校校長 仙田直人氏>

3rd STAGEから今回の発表までの間に、さらに修正を重ね、新しい案を出すなど、プレゼンをより良いものにしてきた皆さんの力に敬意を表します。良いアイデアを出すのは簡単なことではありませんが、考える力があれば、どのような課題にも立ち向かえます。0を1にすることは容易なことではありませんが、今回の発表を通じて皆さんは0to1の発想を手に入れました。年表を見て「縦の軸」を考え、地域を見渡して「横の軸」を考え、さまざまなデータを用いて完成させたのが、今回の発表です。このアイデアを持ち帰り、新しい課題にチャレンジしてくれることを願います。今後も新しい課題について考え続けて、0to1を達成してください。その力があれば、どんなことでも解決できると思います。


<受賞者>


【金賞】

学校名:昭和学院高等学校

チーム名:Potatoman

キャッチコピー:「白い絶景」の裏の危険 正しい知識を身につけ、解決せよ

昭和学院高等学校「Potatoman」


【銀賞】

学校名:岩田高等学校

チーム名:Oita Vital

キャッチコピー:VR で医療を身近に、未来の医療従事者を育てる

岩田高等学校「Oita Vital」


【銅賞】

学校名:西武台高等学校

チーム名:福タク

キャッチコピー:つながる道が、未来を運ぶ

西武台高等学校「福タク」


【審査員特別賞】

学校名:星野高等学校

チーム名:ちぎれた結束バンド

キャッチコピー:一番街のその奥へ、あなたの知らない川越へ。

星野高等学校「ちぎれた結束バンド」

 

学校名:福井県立金津高等学校

チーム名:(まるきゅー)

キャッチコピー:福井の観光産業を鉄道で元気にしよう!

福井県立金津高等学校「⑨(まるきゅー)」


【JTBツーリズムビジネスカレッジ賞】

学校名:昭和学院高等学校

チーム名:森のヒグマさん

キャッチコピー:さっぽろヒグマ特別計画2025〜ヒグマと共生するために~

昭和学院高等学校「森のヒグマさん」

 

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