三重県教育委員会は、県総合教育センター内に整備する遠隔授業配信センターの同時双方向型の遠隔授業配信環境として、ノルウェー・Neat社のビデオ会議デバイスを導入した。3月9日、同社の日本法人である Neatframeが発表した。
県総合教育センター内に配信スタジオを整備して、高校向けに同時双方向型の遠隔授業を実施する。2027年度から、単位認定を伴う本格的な授業配信の開始を予定している。

三重県教育委員会では、学校規模や所在地にかかわらず、すべての生徒が多様な学びを選択できる環境整備を目指し、「遠隔授業配信センター」の設置を進めている。背景には、学校規模の縮小や教員定数の減少に伴い、とくに小規模校で専門性の高い科目の開設が制限されているという課題がある。具体的には、数学Ⅱや物理等の講座の開設が難しく、大学進学等の進路希望に十分に応えられない懸念が生じているという。
こうした課題を解決するため、県総合教育センター内に配信スタジオを整備し、同時双方向型の遠隔授業を実施することとした。2027年度から、単位認定を伴う正規の授業として配信開始を予定している。
今回の配信環境整備の検討にあたっては、先進自治体(北海道・大分県等)の視察を踏まえ、導入検討では、①教員が機器操作に煩わされないこと②映像・音声品質が安定していること③セットアップが簡便であること――を重視。これらの観点から、Neatの採用に至ったという。
県教委では、将来的に受信校の拡大や地元大学との連携等も視野に入れている。遠隔授業を単なる補完的手段にとどめず、県全体の教育水準の底上げにつながる学習スタイルとして確立・展開していく考えだ。