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文化庁「国語に関する世論調査」2025年度結果公表――若年層で「ら抜き言葉」使用が多数派、国語意識や手書き習慣にも変化

2026年10月7日

文化庁はこのほど、2025年度「国語に関する世論調査」結果を公表した。国語施策の立案や国民の関心喚起を目的として毎年実施しているもので、今回は2026年1月13日から3月3日にかけて実施した。

調査は全国の16歳以上の日本国籍を有する6,000人を対象に郵送法で行われ、有効回答は3,777人(63.0%)だった。設問は国語への関心、手書きや縦書きの習慣、方言や敬語、言葉遣い、外来語表記、慣用句の理解など多岐にわたる。

 

■「ら抜き言葉」使用、若年層で多数派に

調査項目の中でも注目されたのが、「見れる」「来れる」「食べれない」など、いわゆる「ら抜き言葉」の使用実態についての設問だ。例えば「こんなにたくさんは食べれない」という言い方を選んだ人は全体で約35%に上り、16~19歳では半数を超えた。「朝5時に来れますか」「今年は初日の出が見れた」「早く出れる?」といった表現も、50代以下では「ら抜き」形が半数を超え、特に10代では「来れますか」73.2%、「見れた」81.3%、「出れる」77.7%と高い割合を示した。

一方、年齢が上がるほど本来の「られる」形を選ぶ傾向が強く、70歳以上では「食べられない」70.7%、「見られた」64.4%、「出られる」62.9%となった。過去の調査と比べても「ら抜き言葉」使用は若年層を中心に増加傾向にあり、世代間で言語感覚の違いが鮮明になっている。

未来教育

 

■国語への関心は依然高水準

国語への関心については、「非常に関心がある」14.9%、「ある程度関心がある」68.2%を合わせて83.1%が「関心がある」と回答した。特に50代で関心が高い傾向が見られた。関心の内容としては「日常の言葉遣いや話し方」が77.0%と最も多く、「敬語の使い方」48.6%、「文字や表記の仕方あるいは文章の書き方」40.8%が続いた。

 

■手書きや縦書きの習慣にも変化

日常生活で文字を手書きする機会が「ある」と答えた人は69.6%で、16~19歳では87.5%と高かったが、全体としては過去よりやや減少傾向が見られる。「手書きの習慣は大切にすべき」と考える人は80.4%に上ったが、過去の9割台からはやや減少した。縦書きで文字を読む・書く機会が「ある」とした人は67.3%で、若年層と高齢層で高い傾向があった。

 

■外来語表記や慣用句の意味にも世代差

外来語の表記では「サステナブル」を選ぶ人が64.5%、「サステイナブル」は28.6%だった。慣用句の意味理解では「ひもとく」「流れに棹さす」「噴飯もの」などで本来の意味と異なる選択が多数派となり、特に若年層でその傾向が強かった。

 

令和7年度「国語に関する世論調査」の結果の概要

文化庁「国語に関する世論調査」

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