(公社)全国学校図書館協議会が主催する第5回「情報活用授業コンクール」は、5月9日最終審査会が行われ、10校・10実践の「優秀賞」と1件の「キハラ賞」、3件の「情報活用推進校」、今後の活躍が期待される実践に贈られる「奨励賞」に、8校・9実践への授賞が決定した。
同コンクールは、学校図書館が、多様な資料やICTの活用を通した授業展開を支える教育のインフラとしての機能を発揮し、児童生徒の主体的・意欲的な学びを支え、授業展開を深め豊かにし、情報活用能力を身につけることをねらいとした授業実践のすそ野を広げることを目的とするもの。
ICTを組み込んだ、学校図書館を中心とした授業実践を募集。優れた事例を顕彰することで、情報活用授業の理解を広げ、指導方法の開発を図り、授業実践の蓄積を共有する。
今回は、全国から29件の応募があり、さまざまな教科での取組や教科横断的な実践、関わる教職員の広がりが見られたという。受賞者は次の通り。
■埼玉県川越市立新宿小学校5年
理科「1年間のまとめをしよう」 中島晶子ほか1名
■長野県茅野市立金沢小学校6年
国語科・図書館教育・家庭科「『教科横断的・系統的な学びを意識した授業づくり』③~国語・家庭科・図書館教育の授業をつないだ『お節料理』作り~」 平澤洋子ほか1名
■神奈川県横須賀市立田浦小学校6年
理科「大地のつくり」 坂本幸太郎ほか6名
■東京都杉並区立高井戸中学校1年
社会科「ナゾトキ~授業で気になったこと、調べてみました~」 小野泰大ほか3名
■中央大学附属中学校高等学校(中学)2年
国語表現「主体的に考え、言葉を吟味し、他者に論理的に伝える」北島咲江ほか2名
■埼玉県越谷市立富士中学校2年:
総合的な学習の時間(国語科・社会科)「ウェルビーイング~生きるために学び、考え、深める~」 櫻井亜莉沙ほか11名
■神戸市立小部中学校2年
国語科・社会科・総合的な学習の時間「修学旅行事前学習~スーパーシティTOKYOを探究しよう~」 髙井紀実ほか2名
■京都府立丹後緑風高等学校久美浜学舎1年
総合的な探究の時間「みらい探究Ⅰ・職業調べ」 伊達深雪ほか4名
■茨城県立水戸工業高等学校1年
総合的な探究の時間「技術探究(社会の課題をITで解決しよう)」 山本茂男ほか3名
■京都府京都先端科学大学附属中学校高等学校(高校)2年
論理国語「多様性を問う 新聞記事のジェンダー表現」 伊吹侑希子ほか2名
「キハラ賞」は、東京都杉並区立高井戸中学校、「情報活用推進校」は、神奈川県横須賀市立田浦小学校、神戸市立小部中学校、京都府京都先端科学大学附属中学校高等学校が、また「奨励賞」は福島県立福島東高等学校1、2年:総合的な探究の時間「総合的な探究の時間『東高リベラルアーツ』」(佐藤伸郎ほか2名)など計9件が受賞した。
(敬称略)
表彰式は8月25日(月)、東京都千代田区のキハラ(株)CCホールにて、受賞者代表を招いて開催される。
第5回「情報活用授業コンクール」
主催:(公社)全国学校図書館協議会/協賛:キハラ(株)/後援:文部科学省、(一社)日本教育情報化振興会 、(一社)日本新聞協会、(公財)文字・活字文化推進機構
(公社)全国学校図書館協議会(全国SLA)https://www.j-sla.or.jp/