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教育ICT

学習用端末1人1台環境 2年間の活用で児童に変化 草津市立草津小学校・糠塚一彦校長

2017年9月4日
第41回教育委員会対象セミナー・京都

教育委員会や学校の整備担当者を対象に実施している「教育委員会対象セミナー~ICT機器の整備と活用と管理・研修」が、8月8日京都で開催され、約100名の教育委員会や教職員が参集した。

主体的・対話的に学ぶ姿が増えた

草津市立草津小学校・糠塚一彦校長
草津市立草津小学校・糠塚一彦校長

草津市は平成25年度にモデル校にタブレットPCを導入。翌年8月に市内の全小学校に3200台のタブレットPCを、平成27年8月には市内の全中学校に導入し、小中学校合わせて現在、約4200台が稼働。各クラスで1日2時間、タブレットPCが使える台数を整備済だ。

導入前研修で担当を養成

当初、ICTの活用が苦手という教員も多かった。そこで、小中学校の情報教育担当を対象に事前研修を実施。8月の導入に向けて、4~7月にかけて「タブレット端末の活用推進リーダー研修会」を6回行い、その研修を受けた情報教育担当が校内研修で伝えた。ICT支援員の配置やヘルプデスクの設置など学校をサポートする体制も整えた。

草津小学校も児童用にWindowsのタブレットPC220台を導入。その他、特別支援学級にiPadを10台導入。全教室に液晶プロジェクター、電子黒板、実物投影機が入っている。「当初の整備では、無線LANが持ち運びタイプであることもあり、授業準備に7分間もかかり、5分間の休み時間では準備が終わらず、授業に食い込んでいた。そこで3教室に1台程度のアクセスポイントを設置。3分まで短縮できた」と語る。

朝学習ではタブレットPCを使ったドリル学習を各クラスで週1回実施。学校HPからパスワードとIDでログインして行っており、家庭学習でも続きができる。

話し合いの目標を明確に

草津小学校の授業スタイルには「めあて」と「学習課題」がある。「めあて」は教員が提示した課題、「学習課題」は授業の始めに児童と相談して決めるものだ。疑問は必ず書くこと、話し合う際には「意見を出す」「分類する」「1つにまとめる」など、そのときの目標を明確にしている。

学習課題を解くために児童はノートに考えをまとめる。そのノートをタブレット端末で撮影してデータを送信。考えを深め、発表につなげている。当初はノートを読んでいるだけの児童も多かったが、自分の考えを工夫しながらわかりやすく発表できる児童が増えている。

校外活動ではグループごとに写真を撮影する機会が多い。回数を重ねるごとに、写真撮影の方法にも工夫が見られるようになった。

特別支援学級でも活用。児童により使いやすいアプリが異なることもわかった。タブレット端末の導入については「計算やドリルばかりやるのでは」と否定的な保護者もいたが、授業参観や学校HPでタブレットPCの活用を紹介することで周囲の理解を深めた。

「Pepper」をプログラミング

草津市では、ソフトバンクグループ(株)から無償貸与された人型ロボット「Pepper」を授業で活用している。プログラミングを間違えると、Pepperは思いどおりに動かないが、その原因を児童は必死に考え、失敗を繰り返しながら論理的思考能力や、再度挑戦する力が育まれていく。

今後は遠隔での活用にも取り組みたいと考えている。

【講師】草津市立草津小学校・糠塚一彦校長

 

【第41回教育委員会対象セミナー・京都:2017年8月8日

  1. 文部科学省情報教育課・松本眞課長補佐
  2. 同志社中学校・高等学校・反田任教諭
  3. 京都産業大学・大平睦美客員教授
  4. 京都教育大学附属桃山小学校・山川拓教諭
  5. 草津市立草津小学校・糠塚一彦校長
  6. 滋賀県立虎姫高等学校・堀浩治教諭

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