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教育ICT

教育データでエビデンス駆動型教育へ  BookRoll等で学びのデータ活用

2021年9月7日

受け身の生徒を能動的に
山口優首席教諭 大阪府立高津高等学校

本校は大阪市内の進学校であり、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)SGH(スーパーグローバルハイスクール)の指定校だ。20218月末日に11台端末(Chromebook)を保護者負担により配備。LEAFシステムを利用した授業デザインに活用する。

本校の課題は20~40代教員の3分の2が初任で、教えすぎる傾向があり、生徒が受け身であること。生徒はなんでも質問するようになり、教員の時間はいつも不足気味で、教員・生徒共に思考時間の不足を感じていた。

コロナ禍による休校期間ではオンライン学習システムで支援する必要があり、これまでの方法に工夫が必要になったことから、生徒自ら考える仕組みのための授業改善につながり、思考時間が増えた。しかし「一方通行」になりがちであるという課題も残った。

そこでLEAFシステムを活用。生徒のモチベーション向上に取り組んだ。

現在、近代史では、自習後に小テスト、講習を繰り返している。小テストで80点に満たないと、次のテストを受けることができないため、モチベーションを維持する好循環が生まれている。

授業は、一斉指導から個別学習にアップデートしていかなければならない。個別から全体のための授業についても議論しているところで、正確な把握が必要。そのためにもLEAFシステムを役立てたいと考えている。

リコメンド機能で小テスト
松木洋之教諭 滋賀県立大津商業高等学校

本校には情報システム科と総合ビジネス科があり、2年からは類に分かれて学びを深める。卒業後は44%が事務職に就職。進学も増えている。

昨年度からBYODによる端末活用を開始。簿記会計能力やマーケティング力、言語活用能力の育成を目指している。

BookRollの活用を6月から試験的に開始。リコメンド機能を活用した小テストを行っている。

数Ⅰの問題集を、生徒の理解度をA~D群に分けて問題をBookRoll上に掲載して分析したところ、成績上位層は興味をもって取り組んだ。

夏休みには、理解度に応じて応用問題を提供。

わからないところにマーカーを引かせ、教員が確認する取組も実施。

コミュニケーション英語Ⅰでは、教科書や問題集を中心に、授業時間冒頭10分間程度で、理解できない単語にマーカーを引かせている。簿記では、授業内容で理解できなかった箇所にマーカーを引かせ、授業でフォロー。リコメンド機能で小テストも行っている。

今後は、週末課題として単元ごとの確認シート、リコメンド機能や小テスト機能で理解度の確認、オリジナル教材の開発を予定。BookRollを活用して家庭学習の充実を図る。

生徒のマーカー箇所を分析
中川雅彦教頭 滋賀県立彦根東高等学校

今年度から1年生全員が端末を購入しており、5月末に配布。6月からMicrosoftTeamsで課題を配信・回収するなどしている。

研修後、LEAFシステムも教科「情報」や数Ⅰ、数A、現代文、コミュニケーション英語Ⅰなどで6月から活用。主に教材配布とマーカー機能の利用・分析だ。数学ではクイズ機能も活用。

オンライン配布・回収と生徒の理解度把握した授業できる点がLEAFシステムのメリット。今後は、英語で速読教材の配布や英作文指導、数学ではMoodle上での小テスト、古典ではグループワークなどを予定。
教材配布については授業目的公衆送信の範囲内で行うようにしている。

教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2021年9月6日号掲載

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