ラーニング・コモンズでの学習の様子
福岡県春日市教育委員会(扇弘行教育長)では、リーディングDXスクール事業の指定を受けて、1人1台の情報端末を活用した個別最適な学びの授業研究に小中学校が連携しながら取り組んでいる。
研究校の1つである白水小学校(田中清美校長)では、個別最適な学びにおいて、子供たちが内容や方法を自分で選択・決定して学習を進めている。
その際、コンテンツ等の学習材をまとめた「きらきら宝箱」を子供たちがクラウド上で活用できるようにして、主体的に学ぶことができるようにしている。
この学習材は、学校が春日市の防災担当者や教育委員会と連携して、開発を進めているものだ。
きらきら宝箱を活用する様子
例えば、きらきら宝箱にある自然災害に関する学習材は、津波・地震・風水害・土砂災害等で整理して提供されている。5年社会科の学習ではこの中から、子供たちが自ら選択して学びを進める。
また、用意されている学習材以外にも、自分で調べた方法や内容からまとめている子供たちもいる。
授業者1人がすべてを準備するのではなく、学校内での協働、さらに学校外との連携を充実させることで、より質の高い教材提供が可能になり、個別最適な学びにつながることが期待できる。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年6月16日号