高知県須崎市教育委員会(竹内新教育長)では、これからの時代を生き抜く力として「自分の好きなこと」や「情報技術」を使って楽しく学ぶ教育を目指して、「須崎市教育変革ビジョン」を推進している。特に、個別最適な学び・協働的な学びを充実させるICT環境の構築に力を入れている。
ラーニングコモンズでの学習の様子
須崎市立須崎小学校(山﨑繭校長)では、ラーニングコモンズを整備。子供たちの自己選択・自己決定による主体的な学びが進められている。
ラーニングコモンズでは、情報端末やプロジェクター、ホワイトボードなどの設備を自由に利用できる。学習場面に応じて、個に応じた学びや協働的な学びに適した形に机・椅子を組み合わせて使用できる。
例えば、5年社会科の学習では、各自が情報端末等を教室から持ち込んでクラウド上で情報を共有したり、設置されたホワイトボードにグループで考えをまとめたりしていた。ラーニングコモンズでは、スクール形式の教室より、ダイナミックな学びを展開しやすいという。
教員研修の様子
また、教師の学びの場である「教員研修」でも、ラーニングコモンズを活用している。教師も個別最適な学びや協働的な学びを体験しながら、研修を深めることが可能となっている。
「Make It Fun キミの『好き』を楽しもう」を合い言葉に、教師自身も楽しんで授業を進めていき、今後も須崎市の教育を充実していく考えだ。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年5月19日号