スズキ教育ソフトは同社が提供している「スズキ校務シリーズ」をWeb上で利用できるようにした校務支援システム「evanix（エヴァニクス）」の提供を開始した。
文部科学省「次世代校務DXガイドブック」によると次世代校務DXでは、汎用クラウドツールで担うことのできる業務は積極的に汎用クラウドツールで実施すること、校務支援システムは教務・保健・学籍等に関する機能等を中核とした役割を担い、それぞれが必要に応じて柔軟に連携することを前提としている。
そこでエヴァニクスでは教務・保健・学籍等に関する機能を特に充実。その他の機能は汎用的なクラウドツールを活用することを前提に開発した。
教務・保健・学籍等に関する機能を特に充実
名簿情報は国際技術標準（OneRoster）に対応。学習eポータルをはじめとする各種システム・サービスでエヴァニクスのもつ名簿情報を利用できる。
API連携も実装予定。各種システム・サービスとのデータ連携や、同社の教育クラウドサービス「edu-cube（エデュキューブ）」の欠席連絡データを出席簿に反映することを目指している。
スズキ校務シリーズは累計475自治体、小中学校6千606校の導入実績がある（2025年2月時点）。これまで提供してきた機能はそのままクラウド上で活用できるようにし、かつゼロトラストの考え方に基づくセキュリティを担保。スズキ校務シリーズで利用していたデータはエヴァニクスに移行できる。
データ通信の暗号化と共にサーバ内のデータベースも暗号化。より高度で強固なセキュリティとした。
SSO（シングルサインオン）と多要素認証に対応。校外でも安全にアクセスでき、教職員それぞれに合わせた多様な働き方に対応する。
クラウド活用できるSaaS型に加えてオンプレミス型も用意。自治体の環境や状況に合わせて選択できる。
業務の内容に合わせた画面設計をスズキ校務シリーズから引き継いでおり、ほぼ変わらない使用感で利用でき、エヴァニクスにおいても他のアプリケーションに依存することなく、校務処理ができる。
「一般」「システム管理者」「管理職」「教務」「養護」など、権限によるメニュー画面表示のカスタマイズや蓄積した校務データを可視化するダッシュボード機能も搭載。教育委員会も含めて組織的に情報を共有・把握して個別支援や対応の検討ができる。
成績処理機能では、これまで全国の様々なカスタマイズに対応してきた経験を基に、学校現場に寄り添った多様な算出方法のパターンを用意。学校ニーズに合わせて最適なパターンを選ぶことができる。
学校ダッシュボードによる分析や個別の教育支援計画も作成できる
データの利活用やデータ連携、業務のペーパーレス化など教職員の働き方改革、教育活動の高度化に向けた取組を引き続き進める。
詳細：https://www.suzukisoft.co.jp/products/evanix/
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年5月19日号
