第9回EDIX大阪が10月13~15日の3日間、開催された。グランキューブ大阪での開催は初。初日のEDIX大阪オープニングセミナー~未来の学校、未来の学びを考える~には教育アドバイザー工藤勇一氏と大阪府の水野達朗教育長が登壇した。

第9回EDIX大阪オープニングセミナーでは教育アドバイザー工藤勇一氏と大阪府の水野達朗教育長が登壇
教育アドバイザーの工藤勇一氏は、現在、自治体と連携した研修を全国で展開している。1・2回目は全教員と教育委員会を対象に、社会の変化とこれからの学校教育についての理念、子供の当事者性を育てる学校経営手法などの技術を共有。3回目は管理職・主任層を対象に人材育成と組織改革の技術を伝えている。
これまでの経験をふり返ると、公立学校は、校長が変わるとがらりと変わって難しい。また、私学は、意識改革に2年はかかる。そこで、組織丸ごとの意識改革と共有が必要であると考えて始めた。
校長時代に重要視していたものは3つ。まず本物の教育理念すなわち最上位概念の共有だ。次に教育理念をカリキュラムに落とし込むこと、3つめが教育理念を理解したうえで専門性を、対話を通してチームとして発揮できる教員力である。
最上位概念を共有すれば、二項対立は起こらない。
教員の役割は、主体は子供であることを自覚し、子供の伴走者にどうなれるのかを考えることにある。言い換えると、子供が本来もつ解決能力を引き出す技術がすなわち教員力である。
次期学習指導要領に向けた検討の基盤となる考え方は「主体的・対話的で深い学びの実装、多様性の包摂、実現可能性の確保」であり、自らの人生を舵取りすることができる民主的で持続可能な社会の「創り手」を全員で育むことだ。
担い手ではない。すべての子供が自分で考えて意思決定できる力を育むのであれば、例えば宿題ではなく、自発的に勉強する子供にするためのカリキュラムを考えるようになるだろう。本質に向かって努力することを讃える世の中であってほしいと考えている。
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教育家庭新聞 教育マルチメディア 2026年10月26日号掲載