教員の「こんな教材が欲しい」「ここを改善してほしい」といった現場のリアルな声をもとに、標準ツールをベースにした各種支援ツールを開発しているゼッタリンクス。同社が提供するWeb読字支援ツール「よむサポPro」は、Web上のテキストを「分かち書き」表示や、漢字に自動でルビを付与することで、読みに困難を感じる子供や外国籍児童の”読みやすさ”をサポート。
このほか、文字間隔の調整やUDフォントでの表示にも対応。ルビ表示は、習熟度に合わせて学年別漢字配当表や日本語検定を基に表示できる。今回、この「よむサポPro」がバージョンアップする。
一つ目の新機能はログ収集機能だ。どのアカウントがどの設定で「よむサポ」を利用しているかといった情報をログとして収集し、CSV形式で出力できる。こうした情報をもとに、児童の読みの困難さの傾向や、どの程度の支援を必要としているのかを教員が把握しやすくなる。
さらに、個別の指導や合理的配慮につなげることが期待される。担当者は「ディスレクシアという言葉や、その特性についての理解は、社会全体としてまだ十分浸透しているとは言えない。
一方で、学校現場には読みに困難を抱える子供たちがいる。ログを収集することで、現状を把握しやすくなる」と話す。現在、ログ収集機能の年内実装に向けて準備を進めている。
もう一つが、Geminiとのやりとりを分かち書きやルビ付きで表示できる機能だ。Geminiの回答に対して、分かち書きやルビ表示の有無、フォントなどを設定できる。
特に文節ごとに区切る分かち書き機能は、読みに困難を抱えるディスレクシアの児童だけでなく、日本語を学習中の外国籍児童にとって文章の意味のまとまりを理解しやすくなり、学びやすさにつながるという声が寄せられている。
「よむサポPro」はSuiteツールfor Educationのユーザであれば無償で利用できる。

Geminiとのやりとりを分かち書きやルビ付きで表示できる
個人向けツール「よむサポPersonal」は一日につき10サイトまで「よむサポ」を利用でき、実際のWebサイトで操作感などを確認できる。Geminiのよむサポ機能にも対応しており、個人でも読みやすい環境を整えることができる。
※「よむサポ」は「よむサポfor SuiteツールPro」および「よむサポfor SuiteツールPersonal」の省略です
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2026年10月26日号掲載