吉開章／著
駒草出版
A5判 144頁
1320円
主に日本語初心者の外国人にも分かりやすい話し方である｢やさしい日本語｣の考え方を応用し、誰にでも分かりやすい説明の仕方をトレーニングするワークブック。
著者が提唱するやさしい日本語の基本は｢はっきり言う｣｢さいごまで言う｣｢みじかく言う｣の3つ。頭文字をとって｢ハサミの法則｣という。特に大事な心得｢みじかく言う｣のポイントは、1文を短く言う、だらだら続けないこと。
まずは長い文章を短く切るトレーニングから。次に外国人の質問に短い3文で答える｢やさ日3文クッキング｣に挑戦する。街の掲示物、文房具、保育園などさまざまなシーンの用語を3文で紹介する問題と回答例を掲載している。｢4色ボールペンは何ですか｣を3文にする回答例は｢①ボールペンです ②赤・青・緑・黒の4つの色があります ③1つのボールペンに全部入っています｣。
またやさしい日本語とは何か、歴史と広がり、大学生・中高生がやさしい日本語を学ぶ意義や、その可能性も解説。ワークショップやクラブ活動などでも挑戦したい。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年5月19日号掲載
