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年頭挨拶

新たな時代を拓く教育行政<文部科学事務次官 藤原 章夫>|【省庁 年頭挨拶 2024年】

2024年1月9日

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

国際情勢の激変やAI技術の飛躍的進展など予測が困難な時代にあって、未来を切り拓いていく教育政策が求められています。

PISA2022において「レジリエントな国」として評価されましたが「主体的・対話的で深い学び」という現行学習指導要領の理念の定着は道半ばであり、今後さらに正解のない問いに最適解を導き、行動できる力を養えるよう一層の取組を進めて参ります。

その上で不可欠なツールがGIGAスクール構想の11台端末です。昨年の補正予算で更新の経費を措置できましたが、ネクストステージに向けて学校現場での日常的活用をさらに推進して参ります。

教師不足が深刻化していますが、問題の解決のためには当面の確保方策とともに、教師が「リスペクト」される存在でなければなりません。そのため、学校における働き方改革や教育条件整備、給特法の見直しも含めた処遇の改善等の施策を総合的に進めていく必要があります。3か年の集中改革期間の初年度となる今年は非常に重要な年となります。

深刻化するいじめ・不登校対策について、こども家庭庁とも連携しながら対策の抜本的強化を進めるとともに、部活動の地域移行や体験活動の充実など、子供たちを取り巻く環境整備を進めて参ります。

また、急速な少子高齢化を見据えた大学等の在り方の検討を進めるほか、文理横断の教育や多面的・総合的な大学入試への転換、世界情勢を踏まえたグローバル化を強力に推進します。

文部科学省においては、新たな時代を切り拓くべくこれらの取組を全力で進めて参ります。

皆様方のご支援の程、よろしくお願いいたします。

教育家庭新聞 新春特別号 2024年1月1日号掲載

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最新号見本2024年09月20日更新
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