青楓館高等学院は、今年4月に兵庫県明石市に開校した総合型選抜(旧:AO入試)の進学支援等に強みを持つ新しい形の高等学院。同校は開校にあたり、生徒が自分たちの校舎を社会を巻き込みながらつくるという「校舎設計プロジェクト」を実施し、新校舎が完成した。
プロジェクトでは、今年4月入学予定の生徒たちが自分たちでどのような学校にしたいかを話し合い、社会人・大学生を交えた青楓館運営メンバーと共に考えた。
同校では、「生徒による生徒のための生徒の学校」をコンセプトの一つにしており、今回は本プロジェクトを通して、生徒が主体的に学校運営を考え、大人と一緒に社会と協力し活動をすることができたという。
運営チームメンバーが生徒と一緒に議論を重ねて決定したコンセプトは「使用するすべての人がリラックスでき、自然に交流やきっかけが生まれる場所」。校舎にはe-sports専用の部屋とオンライン会議に対応できる会議室を設置し、ミーティング・学習・1on1などをするための多目的スペースを広く設け、誰もが交流しやす いよう開放感のある雰囲気にした。
4月から入学する第1期の生徒と学院長が、理想の校舎設計を考えるワークショップを実施した。生徒からは、「緑がたくさん欲しい」「隠れ家のような個人のスペースで勉強したい」「スタンディングデスクで集中して作業したい」「公園やキャンプ場の様な校舎がいい」など、各スペースの色や雰囲気などの細部に至るまで意見が出た。
長期的に考え、自分たちのあとに校舎を使用する生徒にも心地よく使ってもらうために、家具の配置には模様替えのしやすさも加味しており、開校後も用途に合わせてカスタマイズができることも意識した。
そして、自分たちで考えた理想の学校家具のリストをSNSで公開し、「開校記念祝いのお花の代わりに校舎で使う家具をプレゼントいただけませんか」と呼びかけたところ、多くの賛同者から家具の寄贈があった。
同校では今後も地域、社会と協力し合いながら教育活動を充実させて行きたいと考えており、開校後は月曜 日から木曜日の放課後は地域の方々にも開放する予定だ。
昨今、近所付き合いの希薄化が危惧される中、同校では社会のつながりの中で学ぶ機会を増やし、様々な年齢層の人々との触れ合いができるような機会を設けている。
生徒たちが、異なる価値観や考え方との出会い、さまざまな方とのコミュニケーションをとり、社会的なスキルの向上につなげていけるような環境をつくっていくという。