教育現場の実践を広めることを目的に実施している第41回東書教育賞贈呈式(共催=東京書籍、公財・中央教育研究所)の入賞者が決定し、2月7日、都内の東京書籍本社で贈呈式が行われた。日本人学校含む海外や日本全国の小中学校、教育委員会から154編の応募があった。

渡辺能理夫・東京書籍代表取締役社長は主催者を代表して「時代とともに提起される新たな課題に取り組んだ実践を応募してもらえることに本賞継続の意義を感じている。多くの先生に論文集が読まれることを期待している。次期学習指導要領では情報活用能力の抜本的な向上が目指されている。教科書発行会社として何ができるのかを考えていく」とあいさつした。
中学校部門の最優秀賞は「地域と世界をつなぐ探究学習(ESD)デザインの構築と実践研究」の山本寛之・草津市教育委員会主査。草津市立松原中学校における3年間の実践「松原G-GRIT学習」において、外国語の単元「Animals on the Red List」や地域資源である琵琶湖を題材とした課題を設定。その解決策を提案・行動・発信する横断的な取組だ。
優秀賞は以下の通り。【小学校部門】「持続可能な特別支援教育~子供を信じて見守る支援」簑部さやか・市川市立平田小学校教諭 【中学校部門】「目的意識を起点に、『生かす』視点から活動を創り出す生徒」佐伯康輔・本巣市立真正中学校教諭/「全員が主役!AI×共同で実現する探究学習」高野健人・飯綱町立飯綱中学校教諭/「不登校課題に対する『学びの多様化学校』としての役割」盛岡栄市・大阪市立心和中学校長
ICT部門で優秀賞を獲得した「全員が主役!AI×協働で実現する探究学習」では、探究学習の課題設定や考えを深める伴走の役割を担う探究学習に特化したチャットbotを開発。教員の役割の変化についても言及されている。
第42回の募集も開始。募集要項は中央教育研究所内「東書教育賞」審査事務局(電話03・5390・7488)まで。過去の論文は中央教育研究所のWebで読むことができる。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2026年2月16日号掲載