今、朝起きられなくて悩んでいる10代の子供が増えている。昔だったら、「ただの寝坊」「寝てばかりいる怠け者」という烙印を押されていたかも……。しかし、これが実は発達の過程で生じる病気かもしれないのだ。
本書は、10代の10人に1人が罹患しているといわれている「起立性調節障害(OD)」の治療と、ODによる不登校などの問題の解決を目的としている。ODを治療し不登校を解消するノウハウを、マンガやイラストでわかりやすく解説。ODは、自律神経の乱れが原因で発症するため、生活習慣を整え、自律神経を鍛えることが必須。「日本一自律神経を検査している医師」といわれている神経内科医の著者が、6カ月でOD患者を回復に導いてきた実績をもとに、その診断から治療までを初めて体系化した。
診断も治療も難しいとされているODを医学的に解説し、治すための具体的なノウハウを、3つのステップ・27のミッションにまとめた。
育児ジャンルのコミックエッセイで人気の漫画家・むぴーさんを起用し、OD患者とその家族が抱える悩みとOD治療の道のりを、あたたかいタッチでマンガに。
本文でもイラストを豊富に使い、OD治療のための生活習慣、食事や運動の詳細について、具体的かつ明確にイメージできる。