(公財)文字・活字文化推進機構は、2024年度より読書バリアフリーサポートの基礎的な考え方を学ぶ「読書バリアフリーサポーター養成講座」を開講。大盛況のうちに終了した第1期に続き、第2期の受講生を6月5日(木)まで募集する。なお、第3期講座についても2025年度下半期以降に実施予定。
2023年11月7日に開催されたシンポジウム「読書バリアフリーと学校司書の役割」では、学校における読書バリアフリー推進に向けて資料の配備と人材の拡充、そしてバリアフリー図書について広く知らせていくことが重要とのアピールが採択された。それを受けて、「読書バリアフリーサポーター養成講座」が開催される。
読書バリアフリーサポーター養成講座では、「読書の困難や障害当事者の実情とは?」「読書バリアフリーとは?」「バリアフリー図書とは?各業界の取組とは?」などの疑問に答える。基礎的な知識や基本的な考え方を、アクセシブルな資料を作る→蓄積する→届ける→支援するという流れで掴む「理論編」(第1回~3回)として、それぞれのセクションに関わる有識者から語られる。
最終回となる第4回では、障害当事者や実際に支援を行っている講師を迎えて、当事者視点のサポートニーズを学ぶプログラムや講師からの講評・質疑応答、他受講生との交流会などが行われる。①第1~3回講義動画の聴講とレポートの提出(動画配信後2週間以内に提出・1200字~)、②第4回(現地開催)への出席の2点を満たした人に「読書バリアフリーサポーター養成講座」修了証が授与される。
受講生を対象としたオリエンテーションを2025年7月5日(土)13時から15時までオンラインで実施。事務局からの連絡と監修の成松一郎氏・野口武悟氏からの話、受講生の顔合わせなどが行われる。第1回講座に関する質問なども受け付ける予定(オリエンテーションは修了要件には含まれないが出席を推奨する)。
<第2期(2025年度)スケジュール>
【第1回 2025年6月配信 ※動画受講】
〇読書バリアフリー総論①「読書困難の実態と障害に応じたニーズを知る」
成松一郎氏(読書工房)
〇読書バリアフリー総論②「読書バリアフリーの歴史」 野口武悟氏(専修大学教授)
【第2回 2025年7月配信 ※動画受講】
〇主なバリアフリー図書の紹介 野口武悟氏(専修大学教授)
〇取組事例紹介①~点字図書館編~ 久保田文氏(日本ライトハウス情報文化センター)
【第3回 2025年8月配信 ※動画受講】
〇取組事例紹介②~学校・大学図書館編~ 野口武悟氏(専修大学教授)
〇取組事例紹介③~公共図書館編~ 田中彩子氏(墨田区立ひきふね図書館)
〇取組事例紹介④~国会図書館編~ 杉田正幸氏(全盲・国立国会図書館 利用者サービス部 サービス運営課総合案内係)
〇取組事例紹介⑤~出版界・書店編~ 植村八潮氏(専修大学教授)
【第4回 2025年9月20日(土)10:30~16:30※現地開催のみ(東京都内で調整中)】
〇読書サポート概論 成松一郎氏(読書工房)
〇読書のバリアに寄り添う 調整中
〇質疑応答・まとめ 成松一郎氏(読書工房)、野口武悟氏(専修大学教授)
〇修了式・交流会 成松一郎氏(読書工房)、野口武悟氏(専修大学教授)
※講座受講生には講座開始前に講座テキストを無料で提供
<開催概要>
主催:公益財団法人文字・活字文化推進機構
後援:一般社団法人出版文化産業振興財団、読売新聞社、活字文化推進会議、
公益社団法人全国学校図書館協議会
対象:図書館関係者/学校・教育関係者/読書に関わるボランティア/書店員
/出版関係者/図書館や出版業界を目指す学生/本テーマに関心のあるすべての人
定員:40人(予定)※申込み内容を参考に選考を実施する
受講料:無料
申込み:以下の申し込みフォームから登録する
応募締切:2025年6月5日(木)正午まで
問い合わせ:「読書バリアフリーサポーター」係 以下の問い合わせフォームから
TEL:03-3511-7305(平日10時~17時)