インヴェンティットはこのほど、MDMソリューション「mobiconnect」の最新バージョン(Ver.31.19.1)をリリースし、Microsoft Entra ID(※)と連携する「条件付きアクセス」機能のオプション提供を開始した。この新機能により、「mobiconnect」が管理する端末の「準拠状態(所定のセキュリティ要件を満たしている状態)」に応じて、Microsoftクラウドサービスへのアクセス可否を動的に制御できるようになる。
(※)Microsoftが提供する、IDやアクセス管理のクラウドサービスの名称。旧Azure Active Directory。
「条件付きアクセス」とは、「どのユーザーが、どんな端末から、どんな状況でアクセスしてきたか」に応じて、クラウドサービスへのアクセスを許可・制限するMicrosoftの仕組み。アクセスしてきた端末が安全かどうかも条件に入れるため、パスワードの流出などによる不正アクセスを大幅に減らすことができる。また、日頃の運用とイレギュラーの状況など、場面に応じた制御が可能となるため、ユーザー体験はそのままでセキュリティを担保することができる。
今回のアップデートでは、「mobiconnect」とMicrosoftテナント(組織ごとにMicrosoftのクラウドサービスを利用するための専用環境)を連携させ、管理している端末が正常に「mobiconnect」にアクティベーションされているかどうかをMicrosoft Entra IDに通知する。これにより、Microsoft側で「MDM側で準拠と判定された端末のみアクセスを許可する」といった条件付きアクセスのポリシーを構成できるようになる。なお、利用にはmobiconnect・Microsoftそれぞれでプランやライセンス契約が必要となる。