横浜市は9月18日、横浜市立みなと総合高等学校で来年度より、国内の公立高校として初のeスポーツ授業が開始されると発表した。
授業は、横浜で活動するプロeスポーツチーム「VARREL」を運営するCELLORBと、ソニーマーケティングが、ソフト面・ハード面からバックアップする。
来年度からの授業開始に先立ち、同校ではeスポーツ部が立ち上がり、現在1~3年生11人が活動を行っている。9月20日に開催された文化祭では、部員とプロeスポーツチーム「VARREL」のスタッフによる体験会も実施された。
横浜市立みなと総合高等学校は、「充実したキャリア教育、特色ある選択科目」を教育活動の特色に掲げており、選択科目の充実を図り在校生の視野を拡げるため、世界的な盛り上がりを見せるeスポーツ授業を開始することとした。
eスポーツ授業は、2期制の同校において、前期の4~9月までの3年次を対象とした1単位(35時間)の授業となる。eスポーツを活用しながら社会の仕組やキャリアの選択肢について実践的・体験的に学ぶことが目的。単なるゲーム競技として捉えるのではなく、その周辺産業や関連職種についても理解を深め、社会的な仕組を理解し、卒業後のキャリアについて知識を身につける。授業には、エンターテインメント業界の最前線で活躍する現役のマーケティング担当者などのゲスト登壇も予定されている。
カリキュラムはCELLORBがアドバイジング。同社のeスポーツ総合マネジメントのノウハウを活かし、eスポーツを活用した企画の考案から運営まで、イベント開催を体験することで、学生同士、チームで協力しながら主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。授業ではソニーマーケティングより寄贈された最新鋭モニター、ヘッドセットを使用し、本格的な環境の中での学びを実現する。