近畿大学中央図書館は、利用者の調べものや情報探索などを支援するレファレンスサービスにアバター技術を活用、10月14日より、受付窓口でのサービスを開始する。これにより、利用者の利便性を向上させるとともに、図書館業務の効率化や図書館員の働き方改革を図る。

受付窓口に設置したアバターディスプレイ
近畿大学中央図書館は、大学図書館におけるサービスのDX推進の一環として、アバター・AIを用いたサービス開発を手掛けるAVITAと連携し、さらなる学生サービスの向上や対応の効率化などを目的にアバター技術を活用した新たなレファレンスサービスを導入する。
図書館受付に設置したディスプレイに表示されるアバターを図書館員が遠隔操作し、利用者からの質問に応対する。対面では相談しづらいと感じる利用者でも、アバターとの対話なら心理的なハードルが低く、図書館の利用促進が期待されるという。また、多言語対応やテロップ表示による視覚的な支援も可能であるため、外国人学生や体の不自由な方へのアクセシビリティ向上にも寄与するほか、図書館員の在宅勤務の拡充など働き方改革も図る。
将来的には、AI技術を活用した24時間対応や、職員による遠隔操作なしでアバター自身が資料検索のナビゲーションをすることなども視野に入れているという。