読書バリアフリー法(視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律)は誰もが読書ができる社会の実現を目指した法律となる。(公財)文字・活字文化推進機構は多様な利用者のニーズに応じた「図書館サービス」を行うためには、どんなことが必要かを紹介するため実践を交えた研修として、「読書バリアフリーに向けた図書館サービス研修~ICTを活用した読書サポート~」を11月22日(土)、東京・千代田区のちよだプラットフォームスクウェアで開催する。申込締切は11月12日(水)正午まで。

「読書バリアフリーという言葉は知っているけど、実際に使ったことがないから、よくわからない」「見えない人、見えにくい人に有効なサポートを知りたい」「読み書きに困難のある人の支援は、どんなものがあるか知りたい」「図書館での読書バリアフリーの活用について、一緒に考えてみたい」という人たちに、おすすめの研修となる。
研修では当事者の実情を知り、基礎と最新情報に詳しい3人の講師を迎えて行われる。講義と演習を通して、これからの支援に必要な学びが深まる研修が目指される。なお、後日、動画も公開される予定。
<開催概要>
日時:2025年11月22日(土)10:00~16:00
※昼休憩を60分間程度はさむ
会場:ちよだプラットフォームスクウェア 会議室(東京都千代田区神田錦町3-21)
対象:30人(予定)
※申込み多数の場合、申込み内容を参考に選考を行う
・司書・司書補など公共図書館関係者
・司書教諭・学校司書など学校図書館関係者
・ボランティア・図書館協力者など図書館運営に携わる人
・福祉・教育関係者全般
参加費:無料
申込方法:以下のサイトから申し込む
申込期限:2025年11月12日(水)正午まで
主催:公益財団法人 文字・活字文化推進機構
協力:有限会社 読書工房
【プログラム】
10:00~10:30 読書バリアフリー概論「読書バリアフリー法について」
講師:成松一郎氏(有限会社読書工房)
10:30~12:00 講義「ICTを活用した読書支援について」
①「読書困難の実態とその支援について」
講師:相羽大輔氏(愛知教育大学)
視覚障害を中心に読書困難の実態と、そのサポートに有用なサービス・支援ツールの紹介
②「多様な障害の態様とそれぞれに適したサポートツールについて」
講師:平林ルミ氏(学びプラネット合同会社)
多様な読書困難の態様と障害に応じた有用な支援機器・ツールやその使用事例の紹介
12:00~13:00 昼休憩
13:00~15:00 演習「ICTを活用した読書支援について」
講師:相羽大輔氏(愛知教育大学)、平林ルミ氏(学びプラネット合同会社)
参加者が実際にアプリを試したり、実演を交えた体験型の研修を行う。
1人1台のiPadを使用して、それぞれ体験する予定。
15:00~15:10 休憩
15:10~16:00 質疑応答・まとめ
講師:成松一郎氏(有限会社読書工房)
成松氏をファシリテーターとして、質疑応答、意見交換などを行う予定。