エーピーコミュニケーションズはこのほど、同社が提供する無線ネットワーク同時IP通信テストのソリューション「AirThreads(エアスレッズ)」が、最大100台の同時接続が対応可能になったと発表。
本サービスは、企業や教育機関、公共施設などの大規模な無線ネットワーク構築において、専門スタッフが現地で同時IP通信テストの実行から運用・評価・改善までをワンストップで支援するオンサイトサービス。GIGAスクール構想の推進を行う教育機関をはじめとする数十台規模のネットワーク課題を解決するために開発したもので、今回ハードウェア増設と実運用に即したテストを経て100台規模へと拡張。大人数が利用する研修施設やオフィスなど、より大規模な環境でも活用できるサービスへとアップデートした。

「AirThreads」は、高まるWi-Fiネットワークへの信頼性要求に応えるため、実利用環境を再現した高精度な負荷テストを通じて、ネットワークのパフォーマンスを評価・改善するサービス。以下のような特徴を持つ。
多数の端末が同時に接続した場合のパフォーマンスの安定性(同時接続性、スループット、Pingなど)を評価し、問題点を特定できる。これにより、オフィス無線LANやGIGAスクール構想、公共Wi-Fiなど、多台数接続が想定される様々な環境において、実利用に即した高負荷のテストを行うことができ、信頼性の高い評価が可能。
従来のテストで必要とされた大量の端末やテスト要員は不要。テスト後の診断やトラブルシューティングが現場で必要となることや、原因の特定や対策検討が難しいといった課題に対し、テストから原因の特定、対策の提案までを行う。これにより、端末準備・設定・テスト実行・レポート作成にかかる時間を削減し、大幅な工数削減が可能となる。
単に電波が届くかだけでなく、実際に多くの機器が同時に、そして通信量が多い状態でも、適切にIP通信が行えているかどうかの確認は重要だ。本サービスではこのIP通信のテストを効率的に行い、ネットワークの総合的な性能を評価する。
テスト結果をレポート化し、電波強度、ジッター(揺らぎ)、スループット、遅延などを詳細に確認できる。さらに、専門スタッフがその結果を分析し、課題の原因特定と具体的な対策案を提案するため、問題解決に直接つながる。