シャープは、11月26日から29日まで、幕張メッセ(千葉市)で開催される「第9回鉄道技術展2025」に初出展。列車の位置や状態を計測するシステムのほか、プラズマクラスター搭載機器や衛星通信ユーザー端末など、安全で快適な鉄道車両の運行を支援するソリューションを展示している。東5ホール(D-26)。

鉄道車両の安全運行に関わる点検を、独自の画像解析技術によって省人化するソリューション。車両床下機器の状態を検査するシステム、およびパンタグラフすり板の摩耗量を計測するシステムを紹介する。鉄道の保守管理業務における人手不足などの課題の解決に貢献する。


車両検査ソリューション(イメージ)
RFID技術(無線周波数を利用して電子タグの情報を非接触で読み書きできる自動認識技術)を活用して、車両や駅などに取り付けた電子タグから列車の位置や状態を把握するシステム。ホームドアの開閉支援や車庫への出入管理および運行支援、さらにはコンテナの運送管理など、さまざまな場面で活用できる。

RFID機器
鉄道車両用のプラズマクラスターイオン発生機に加え、待合室などでの利用に適したプラズマクラスター加湿空気清浄機を出展。空気浄化に有効な高濃度のイオン空間を創出し、快適な空気環境を実現する。

プラズマクラスター搭載機器
スマートフォンの開発で培った通信技術、小型・軽量化技術を活用し、開発を進めている衛星通信ユーザー端末。コンパクトなサイズで多様な車両や工事現場へ手軽に設置できるほか、走行中の列車でも安定した高速通信が可能。山間部などにある線路上やトンネル工事現場における通信環境の改善に貢献する。

LEO衛星通信ユーザー端末