教育と探求社と、東京大学大学院教育学研究科附属 学校教育高度化・効果検証センター(CASEER)は、中学校・高等学校向け探究学習プログラム「コーポレートアクセス」を対象とした2025年度の共同調査を実施し、その速報結果をとりまとめた。
「コーポレートアクセス」は、生徒がチームで調査・議論・企画立案・発表まで行う、企業連携型の探究学習プログラム。生徒たちは企業や社会とのつながりを意識し、自分たちがつくりたい未来を描きながら、課題解決に向けた提案をつくり上げる。
調査では、本プログラムの授業に参加した全国28校の高校1年生約4,300人を対象に、生徒自身の学びや意識の変化に関する項目について聞いている。
なお、共同研究の途中経過としての速報であり、設問間の関係性や学校ごとの特徴など、より詳しい分析結果については今後公表予定している。

「自分で問いをつくり、深めながら考えることができるようになった」の項目に、効果があった(とても効果があった+やや効果があった)と回答した割合は77.3%、「他の人の意見をふまえながら、協力して課題に取り組むことができるようになった」に、効果があった(同)と回答した割合は84.4%にのぼる。


「社会で起きていることを、自分にも関わることとして考えられるようになった」の項目に、効果があった(とても効果があった+やや効果があった)と回答した割合は73.4%。「新しいことや気になることについて、もっと知りたい・考えたいと思うようになった」に効果があった(同)は75.6%だった。


これらを含む複数の項目において、5段階評価のうち「4」(やや効果があった)「5」(とても効果があった)といった肯定的な選択肢を選んだ回答が多くを占めており、探究学習の授業を通じて、生徒自身が学びや意識の変化を感じていることが数量的なデータとして示された。
本調査では、探究のプロセス、チームの雰囲気、教員の関わり、生徒自身の変化など、複数の領域にわたって項目を設定し、各項目の平均値や分布を分析できる形でデータを収集した。今後、計量的な分析を加え、共同研究の成果として公表する予定だ。