東京消防庁管内では、2020年から2024年までの5年間に、5歳以下の子供63人が、住宅等の窓やベランダからの墜落により医療機関に救急搬送されている。東京都生活文化局消費生活部は、子供のベランダからの転落事故について、空調なしでも過ごしやすいこの時期に、注意喚起情報を発信した。
空調なしでも過ごしやすいこの季節は、換気のために窓を開けたり、ベランダの出入り口を頻繁に開け閉めしたりする機会が増える。それに伴い、子供の行動範囲が図らずもベランダまで広がってしまい、転落事故が繰り返し起こっており、特に5月に多く発生している。転落事故は1〜5歳に比較的多く起こっている。

また、事故発生時における保護者の在宅状況は、134件中65件が在宅時、55件が不在時(家族の送迎、ごみ出しなど短時間の外出を含む)であることから、都消費生活部は、「保護者が一緒にいるから安心とは限らない」と警鐘を鳴らしている。

子供はベランダの外の様子に興味をひかれて、手すりをよじ登ることがある。実験では、2・4・6歳児がそれぞれ110cmの高さの手すりを乗り越えられた。

「少しくらい大丈夫」と思っていても、目を離している間に子供が鍵を開け、ベランダに出てしまうことがある。都が実施した実証実験では、2歳児が約8秒でベランダの手すりを模した柵を登り切る様子も報告されている。

ベランダの出入口の子供の手の届かない位置に設置し、しっかりと施錠する。
後付け自動窓ロック「わんぱくロック」/ サンユウテック株式会社:2025年度 キッズデザイン賞「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」部門で奨励賞・特別賞を受賞。既存の窓に後付けでき、窓が5cm・10cm開いた状態でも自動でロックされる転落防止対策商品
集合住宅等の「転落防止手すり等(バルコニーや窓)」、バルコニーに面する窓への補助錠や開口制限ストッパー等の設置に対する費用補助ほか
国土交通省「子育て支援型共同住宅推進事業」
新築・改修時の事故防止対策、窓やベランダからの転落防止対策への費用補助ほか。共同住宅における子どもの安全確保や親同士の交流促進を目的としており、対象者は賃貸住宅のオーナーや賃借人、管理組合等
ベランダの柵の近くにプランター、椅子、テーブル等、足がかりになるものを置かない。エアコン室外機を設置する場合は、柵から60cm以上離すか、上から吊るすなど、設置場所に注意。
ベランダのある部屋に、短時間でも子供を一人にしない。子供だけを家に残して外出しない。子供だけでベランダに出さない。子供をベランダで遊ばせない。子供にベランダからの転落の危険性について日頃から教える。