スタディポケットはこのほど、学校向け生成AIサービス「スタディポケット for TEACHER」において、60言語に対応したリアルタイム双方向通訳機能「スタディポケット AI通訳」を発表。今年度中の製品化に先立ち、学校教員向けの体験版を6月1日より、提供開始する。
本機能は、外国籍をルーツとするなど、学校現場における日本語指導が必要な児童生徒へのサポート、その保護者とのコミュニケーションの補助、留学生の受け入れサポートなどに活用できる。体験版の利用期間は7月31日までで、既存のすべてのスタディポケット教員アカウントに、追加費用および利用制限なく無償で提供する。利用にあたっては、特別な設定も不要。
また、スタディポケットを未導入の自治体・学校法人・学校についても、これからの新規の問い合わせに応じて、体験用アカウントの発行を相談できる。
同社では、本機能の正式な製品化に先立ち、教育現場での活用場面、必要な機能、導入規模、価格設計に関するニーズ調査を行い、今後の正式提供に向けた検討を進めるとしている。

日本語、ポルトガル語、中国語、フィリピン語、英語、スペイン語、ベトナム語、韓国語など、学校現場で利用頻度の高い言語を選びやすく配置。選択した2言語間で、音声をリアルタイムに認識し、原文と通訳結果を画面に表示する。
会話中の発話は話者ごとに色分けされ、発話の流れを追いやすい設計。通訳セッションは履歴として保存され、後から内容を確認できる。
通常の2カラム表示に加え、対面で座る相手にも画面を見せやすい「対面モード」、教室や面談室で大きく表示できる「全画面モード」、視認性を高める文字サイズ変更に対応している。

対面モードでは、タブレット端末などを用いて向かい合わせに座った相手とのコミュニケーションが円滑に進みやすいことを目指して設計
「スタディポケット AI通訳」は、教室や面談室など、必ずしも静かな環境だけではない学校現場での利用を想定している。採用しているリアルタイム音声認識・翻訳技術では、自然な会話、早口、話者の切り替わり、複数言語が混ざる発話、グループ学習時での使用など、実際のコミュニケーションで起こりやすい状況への対応が重視されている。保護者面談、生活指導、授業中の声かけ、校内での相談対応など、先生と児童生徒・保護者がその場で意思疎通する場面を支援する。
本機能では、教育現場で使われる語彙や文脈を踏まえた通訳を目指している。数学・理科・社会などの教科語彙に加え、学校生活で頻出する言葉を教育用コンテキストとして設定。今後も、専用の辞書登録(コンテキスト)を行うことで、多様な教育言語に対応する。教科書に出てくる用語や学校独自の説明が含まれる場面でも、単なる逐語訳ではなく、会話の意味や文脈を踏まえた自然なコミュニケーションを支援する。
「スタディポケット AI通訳」では、音声認識・通訳基盤として Sonioxを採用。Soniox は、音声データおよび文字起こしデータをモデルの学習やサービス改善に利用しない方針を明示しており、原則として利用者が明示的に保存を依頼した場合などを除き、音声・文字起こしデータを保存しないとしている。
学校現場で扱われる会話には、児童生徒・保護者に関する情報が含まれる可能性があるため、スタディポケット AI通訳では、音声そのものをスタディポケット側で保存しないよう設計されている。音声はブラウザから音声認識基盤に送信され、スタディポケット側では、利用者が後から確認できるよう、通訳セッションのテキスト結果・話者情報・利用時間等のみの限られた情報を保持する。
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