文部科学省は5月29日、「日本人学生の海外留学状況」と「外国人留学生の在籍状況」の調査結果を公表した。
日本学生支援機構では、日本人学生の海外留学状況や外国人留学生の在籍状況の調査を毎年実施しており、今回、最新の調査結果が取りまとめられた。文部科学省は、ユネスコ統計局等による統計をもとに、日本人の海外留学者数を集計して、最新の状況を取りまとめ、併せて公表した。
日本学生支援機構の「日本人学生留学状況調査」によると、大学等が把握している2024年度の日本人学生の海外留学者数は、前年度比1,875人(2.1%)増の9万1054人で、前年度から増加しているものの増加率は鈍化している。
留学期間別に見ると、1カ月未満の短期留学が6万301人(対前年度比5.7%増)で、前年度から増加しているが、それ以外の期間別留学者数は減少した。

留学期間別での留学者数の推移
留学者数の多い国・地域は、米国1万2627人、オーストラリア9329人、韓国8360人。地域別で見ると、アジア諸国への留学者数が最も多く、3万6904人(対前年度比7.0%増)。北米への留学者数は1万9363人(同 8.4%減)
一方、ユネスコ、米国国際教育研究所(IIE)等の2023年統計をもとに、海外の機関が把握している、日本人の海外留学者数(主に長期留学)を文部科学省が集計したところ、前年度比1148人(2.3%)増の5万139人だった。留学者数の多い国・地域は、米国1万3959人、台湾9888人、中国6140人。前年度に引き続き、米国、英国、オーストラリア等の英語圏や、東アジア圏への留学者数が上位となっている。
日本学生支援機構の「外国人留学生在籍状況調査」によると、2025年5月1日現在の外国人留学生数は、前年度比7万1361人(21.2%)増の40万8069人。前年度に引き続き過去最多となった。
在学段階別に見ると、すべての学校種において外国人留学生数が増加しており、特に専修学校(専門課程)と日本語教育機関において大幅に増加した。
主な出身国(地域)別に見ると、中国13万1097人(対前年度比6.2%増)、ネパール10万239人(同 54.7%増)、ベトナム4万3366人(同 7.5%増)となっており、特に南西アジア圏(ネパール、ミャンマー、スリランカ、バングラデシュ)からの受入れ数が大幅に増加している。