愛媛県とマイナビは7月23日、「『若者に選ばれる愛媛』の実現に向けた連携と協力に関する協定」を締結した。同社が自治体と高校生等を対象にした人材還流協定を結ぶのは全国で4県目。若者の県外流出が深刻化する中、高校で必修化されている「総合的な探究の時間(探究学習)」を通じて地元企業の魅力を伝え、将来的なUターン就職や地域定着につなげる狙いだ。

連携の核となるのは、マイナビが提供する探究学習プログラム「Locus(ローカス)」だ。同プログラムは地域や企業の課題解決事例を学ぶ教育コンテンツで、2024年度までに全国で約20万人の高校生が利用してきた。
学習では、各自治体の総合計画などをもとに地域の現状や課題を把握した上で、地元企業を訪問・調査する「フィールドスタディ」を実施。企業のリアルな取り組みを直接聞き、クラスでアウトプットを行うことで、思考の幅を広げ自ら課題を発見・解決する力を育む。

同社調査によると、高校時代に地元企業との接点を持つことについて、高校生の約半数が「地元就職に対する考え方に影響する」と回答している。教育現場においては、教員の指導負担を軽減しつつ探究学習の質を高め、子供たちの自律的な学びとキャリア観を育む仕組みとして期待が高まる。両者は今後、取組の効果分析を進め、地域活性化を見据えたキャリア教育のさらなる充実を目指す。