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教育ICT

2020年代の学びを変える先進的ICT教育研究会

2017年12月4日
特集:新学習指導要領に備える

チーム弁論で社会力育む

3つのプレゼン大会「チーム弁論」「問題解決学習」「プログラミング学習」を実施
3つのプレゼン大会「チーム弁論」「問題解決学習」「プログラミング学習」を実施
3つのプレゼン大会「チーム弁論」「問題解決学習」「プログラミング学習」を実施
3つのプレゼン大会「チーム弁論」「問題解決学習」「プログラミング学習」を実施

「教育日本一の町」を目指し、全小中学校において小中一貫教育制度を導入している茨城県つくば市は11月21日、「2020年代の学びを変える先進的ICT教育研究会」をつくばカピオで行い、当日は約1200人の教育関係者が参集した。つくば市は全国初の「市内全小中学校情報化優良校」及び「先進地域」に認定されており、今年度の日本ICT教育アワードで「文部科学大臣賞」を受賞している。

本研究大会では「つくば市チーム弁論大会」「プログラミング学習のプレゼンテーション」を初開催した。

「弁論大会」はつくば市・門脇厚司教育長の発案によるもの。門脇教育長は「21世紀型スキルと社会力を育むためのプレゼン大会である。発表で終わるのではなく、聞き手との意見交換が重要な要素の1つ。今、会場に座っている人全員が生徒たちのプレゼンを聞いて質問をしてほしい」と呼びかけた。

出場したのは、つくば市内15中学校の予選を勝ち抜いた豊里学園中学校7年生、輝翔学園谷田部中学校8年生、紫峰学園筑波東中学校8年生の3チーム。

現代社会の問題や課題を設定して意見を交換、合意点を探り、プレゼン提示資料を3枚にまとめ、3分間で役割分担を決めて発表する。各チームは3人で構成。「モデレータ(司会)」「スピーカー(発表者)」「リスポンダ(回答者)」の3役でプレゼンし、会場から質問を受けたり意見交換をしたりして、さらに内容を深めていくもの。登場した3チームの課題は「私たちはなぜ学ぶのか」「私たちはなぜ働くのか」など、社会との関わりを意識したものが並んだ。

金賞を獲得した紫峰学園筑波東中学校チームでは、つくばスタイル科「職場体験」で保育園を選択。そこで得た体験から「働くうえで大切なことは、専門スキルだけではなく、コミュニケーション能力が重要である。コミュニケーション能力を育むためにも、礼儀作法や素直な気持ち、笑顔の大切さを意識して学校生活に積極的に取り組みたい」とプレゼン。幼い子供とのコミュニケーションの取り方の難しさややりがいなどを語った。

会場からの「なぜ素直な気持ちが大切だと感じたのか」という質問については「自分の考えには限りがある。素直さがないと、考えを受け入れて成長することができない」と回答。「失敗したり間違ったりしたときはどうすればよいと考えているか」に対しては「失敗というものはない。うまくいかなかった原因を考えて改善するために必要な過程である」と答えた。

つくば市の五十嵐市長は「想定外の質問を受けた際に壇上で即座にどんな回答を導き出すのか。注目していた。解答のない課題に対応できる社会力は、対話を積み重ねて身に付けていくしかない。本取組が教育長のリーダーシップによりさらに発展することを期待している」と語った。

門脇教育長は「チーム弁論では、3人が課題を考え、話し合い、合議を得られた内容を発表するもの。次年度は、一般的な弁論とは異なる『チーム弁論』ならではのブラッシュアップを支援したい」と語った。

つくば市教育局・総合教育研究所の毛利靖所長は「初の試みであるにも関わらず子供たちの回答ぶりは堂々としており、その頑張りを称えたい。15年間継続してきた『つくば市プレゼンテーション大会』や、英語による双方向コミュニケーション技能を競う『英語インタラクティブフォーラム』つくば市大会に継続して取り組んできた基礎があるからこその成果。さらに発展させていければ」と語った。

プログラミング学習成果を生徒がプレゼン

今回で第15回となる、課題解決学習の成果を披露する「全国小中学生によるつくば市プレゼンテーション大会」は全国から1万を超える応募があり、金賞を獲得した20チームが身振り手振りを交え、「会場を楽しませる」様々な工夫を盛り込んだプレゼンを披露。「つくばスタイル科部門」「学習成果部門」「外国語部門」がある。

初開催の「プログラミング学習のプレゼンテーション」では、輝翔学園5年生、光輝学園6年生、桜並木学園並木中学校科学研究部がつくば市で取り組んだプログラミング学習の成果をプレゼン。Scratchで音楽づくりに取り組んだ光輝学園6年生は、プログラミングによる音楽作りを解説。和音や旋律づくり、リズムの変更など組み合わせて作曲。さらにイ短調の曲、沖縄風の曲「メンソーレ沖縄」などを披露。プログラミングによる音楽作りの魅力を語った。

桜並木学園は「授業のどのような場面でプログラミングを学ぶことが適切か」をテーマにMinecraft(マインクラフト)を使った夢のみらい都市を想定した様々な施設を制作。建築の再現ができることから、技術・美術や理科での活用ができると発表した。発表時に機材トラブルが起こっても落ち着いて対応していた。

小6理科「電気の性質」を「マイクロビット」使い学ぶ
3小6理科「電気の性質」を「マイクロビット」使い学ぶ
1年国語「スイミー」でプログラミングを実施
1年国語「スイミー」でプログラミングを実施

実践報告

本大会では、つくば市内小中学校を始め、相模原市教育委員会や徳島県東みよし町立足代小学校がプログラミング教育に関わる実践も多数報告した。

足代小学校の土井国春教諭は、特別支援教育でプログラミング教育を実施。Minecraft(マインクラフト)を使った小学校4年生の算数「位置の表し方」の授業を紹介。エージェントと呼ばれるロボットにプログラミングで指示を出し、指定された地点のボタンを押す内容。授業の前後にチェックシートで児童に問題を3問解かせたところ、授業後の方が正答率は上昇した。

桜並木学園並木中学校の中村めぐみ教諭は、つくば市における全学年のカリキュラムマネジメントについて「プログラミングを取り入れるとどんな授業ができるのか、どんな力が身に付くのか、どの教科単元で可能かを意識することが重要」と説明。小学校の実践事例も紹介した。小学校1年国語「スイミー」では、物語の好きな場面を「フローチャート」で整理し、「プログラミン」(文科省教材)を使ってアニメーションで表現した。小学校6年理科「電気の性質とその利用」では、プログラミングでスイッチを制御すると効率よく電気がついたり消えたりすることを、マイコンボード「マイクロビット」を用いて確認した。同市では教員のためのプログラミング教材の開発や動画による授業実践例の公開なども進めている。

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