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教育ICT

BYODはスマホから 文理統合で「考える力」<奈良市立一条高等学校教頭・成松亨氏>

2020年4月6日
第8回私立公立高等学校IT活用セミナー

3月7日、教育家庭新聞社は大阪市内で、第8回私立公立高等学校IT活用セミナーを開催。5人の講師が1人1台PC活用を始めとした取組を報告した。

授業も校務も同じLMSで教員活用率が向上

奈良市立一条高等学校教頭・成松亨

奈良市立一条高等学校教頭・成松亨

1951年に日本初の外国語科を設置した奈良市立一条高等学校(生徒数1080名)は、公立高等学校としては地域最大規模だ。来年度から理系・文系の募集を廃止。外国語科及び文理融合の普通科として再編する。2016年度からはBYODを開始。ICTの有用性が浸透したことから、次はタブレットPC等の導入を検討できる段階であると成松教頭が報告した。

本校は奈良市唯一の市立学校で教員の異動も少なく、教育改革が起こりにくい状況だ。生徒は「正解を確信しないと発言しない」傾向にある。

そこに2016年度から2年間、「教育改革実践家」である藤原和博氏が民間人校長として就任。スマートフォン等の生徒活用、タブレットPC等の教員活用による授業改善が始まった。

まず「アクティブ」なICT活用として、意見共有をICTで実現することとした。具体的には、生徒所有のスマートフォン等の学習活用を想定したBYODだ。自分のスマホを使用できない生徒には貸し出し用端末も準備。WiFiを3系統に分けて用途に応じて接続できる環境にした。

生徒用端末をスマホとしたのは、保護者負担を抑えることと、新たにタブレット等を購入すると、教員により「活用度」に差が出る可能性があり、使用率を問われた際、説明に窮することが予測できたからだ。

会議資料の共有から
生徒の意見共有へ

教員用タブレットPCは、授業でも校務でも同じLMSを活用し、生徒の意見集約や教材の共有、レポート提出、小テスト、教員間の情報共有・連絡等ができるようにした。掲示板で朝礼等会議の連絡事項を共有すると共に事前に意見交換をして会議をしている。これにより朝礼は短時間になり、教員はすぐに教室に向かえるようになった。

校務と授業で同じLMSを使用することで、教員がこの仕組みに慣れるとともに便利さも理解でき、授業活用が進み始めた。指名しないと答えなかった生徒も、スマホでは意見を書き込む。教員は生徒の意見を予め見てから授業を進めるようになった。匿名による書き込みだが、「いいね」をつけられる。教員用PCからは、誰の意見なのかがわかる。生徒も、自分の意見が取り上げられる機会が増え、自己肯定感の醸成につながった。

特にこの仕組みを積極的に活用しているのが、多くの生徒の考えを引き出して授業を展開したい国語や英語だ。すべての生徒の意見を一覧表示できるので、多くの時間で活用している。

英語科では、スピーキングテストにも活用。生徒は自分のスピーキングを動画撮影して教員に送付し、教員はそれを評価する取組も行っている。

活用しているLMSは「C-Learning」(ネットマン社)と「Classi」。「C-Learning」は主に授業で教材の共有や意見交換・アンケート集約などに活用し、「Classi」は模試の事前事後指導とポートフォリオ作成、保護者連絡に活用している。3月2日からの休校措置でもこの連絡機能は重宝している。

Arts STEM教育へ

特色ある授業として、「Arts STEM教育」に教科を融合し取り組んでいる。「Arts」をリベラルアーツと捉え、7割が文系の本校生にArtsを切り口として、STEM分野への興味関心を高めるものだ。

今後は「対話型鑑賞」にも積極的に取り組みたい。作品を見て、個人の感性や意見を共有するもので、観察力や表現力、論理的思考力、共感力、批判的思考力を養うことができる。問いを立てる力の育成に向け総合的な探究の時間や各教科で実践中だ。地理で歌川広重の浮世絵を取り上げる、英語でブリューゲルの絵画を取り上げ、英語で表現させるなどだ。匿名で回答させることで、間違いを恐れずに自分の考えを発信できるのがICTの利点だ。【講師】奈良市立一条高等学校教頭・成松亨

【第8回私立公立高等学校IT活用セミナー・大阪:2020年3月7日】

教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2020年4月6日号掲載

  1. 奈良市立一条高等学校教頭・成松亨氏
  2. 高槻中学校・高等学校教頭・前田秀樹氏
  3. 近畿大学附属豊岡高等学校・中学校ICT担当教諭・奥田幸祐氏
  4. 和歌山県立星林高等学校情報科教諭・西川充伸氏
  5. 東海大学付属大阪仰星高等学校・中等部教務主任・阿部守勝氏
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