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学校図書館

子供が興味を広げる本と出会い 多様で多忙な保護者を支える~東京都小学校PTA協議会

2020年5月26日
春の学校図書館特集
世田谷区立赤堤小学校の学校図書館。石井氏が読書ボランティアの世話人を務める

世田谷区立赤堤小学校の学校図書館。石井氏が読書ボランティアの世話人を務める

(一社)東京都小学校PTA協議会(以下、都小P)では保護者の立場から、子供たちの学びの環境に関する要望書を都に届けている。石井美穂氏も都小Pの専門委員として要望書作成に携わるひとり。石井氏は地元である世田谷区の小学校で2010年から、保護者ボランティアによる読み聞かせの世話人を務めるほか、学校運営委員長(2019年度まで)、学校支援コーディネーターとしても活動中。保護者の立場からの学校図書館への期待を聞いた。

――都小Pでは毎年、都への要望書を提出しており、都からの回答と合わせて都小PのWebサイトに掲載されています(※)。学校司書の配置も要望されていますね。

都小Pの委員が話し合い、理事会で決まった内容を毎年都に提出しています。家庭科、音楽、体育、図画工作の専任教員の増員と並んで、学校司書の配置も要望しています。

学校に司書教諭の先生はいますが、個々の授業は担任の先生が行いますし、司書教諭が常に学校図書館にいるわけではありません。近年の「働き方改革」の中で、学校図書館の運営アプローチとして、学校司書に入って頂くのも一つの方法だと考えています。

――石井さんのお子さんも公立小学校に通われていたそうですね。

世田谷区の小学校で、自分の子供が通うようになって12年後に学校の改修があり、それを機に学校図書館も刷新され、子供たちの読書や学びの環境が大きく変わることを実感しました。

学校図書館は1階の職員室の前に設置されました。大学図書館の司書をされていた方が書架の配置も工夫しました。学校で音読が授業に多く取り入れられた時期と重なり、子供が学校図書館の本を家に持ち帰るようになり、蔵書が充実していく中で調べ学習も活発になりました。

学校司書が常駐となってからは、図書館前の廊下には季節に合ったテーマや読み聞かせで読んだ本が飾られるようになりました。校舎の中心にあるので、誰もがその前を通るようになり、子供との会話のきっかけにもなりました。

学校図書館が使いやすくなることで、不明本もなくなり、子供たちが本を大事にするようになったと思います。

――学校図書館が変わることで、子供たちの本への向き合い方が変わったのですね。

そうですね。学校や学校図書館は「好きではない」「興味がない」本を手に取るチャンスの場だと思うのです。先生や学校司書からも「こんな本があるよ」とアプローチがありますから。ボランティアによる読み聞かせの後も子供が「こんなの初めて読んだ」と、それまで手に取ったことのない本を借りていきます。

――子供の興味の幅を広げられるように、さまざまな形で本にアプローチする場になっていると。

都小Pでも「ネット社会だからこそ、さまざまな本を読んで欲しい」という考えもあり、要望書に盛り込みました。インターネットは自分の知りたいことを検索するには便利ですが、本や新聞で自分の知らないことに目を向ける機会を作ることも大切だと思います。

学校図書館に良い本があることは、保護者にとっても助かります。最近は保護者も多様化し、共働きが増え、公共図書館に足を運ぶ時間がない人も多い。自分は忙しいけれど子供には本を読んで欲しいという思いの保護者はたくさんいます。また読書に熱心な方もいれば、あまり興味のない方もいらっしゃいます。

そうした時に、充実した学校図書館は貴重ですし、頼みの綱でもあります。忙しいのは子供も同様ですが、子供にとってホッとできる場や時間にもなってくれる、学校図書館はそんな「いい場所」であって欲しい。

――読み聞かせボランティアの活動についても教えて下さい。

私が読み聞かせを行っている小学校では、読み聞かせボランティアをやりたいという保護者の声を受けて、当時の司書教諭の先生が尽力して下さり、他校の事例を調べ、管理職の先生方につないだり、自分の学年で率先して導入して下さったことから活動が始まりました。現在は図書担当の先生には年間のスケジュールを伺っています。

例年運動会が終わった6月から活動がスタートし、朝読書の時間に13年生を対象に週1回、年1回は全学年を対象に実施しています。

現在、20人前後のボランティアが参加しています。ほとんどが在校生の保護者ですが、地域の方や元教員、私も含め保護者OBもいます。

先生方からは「聞く力が育つ」と言って頂いています。読み終わった後に拍手をする等のマナーが身につく場にもなっているようです。

――どんな本を読んでいますか。

読む人によって様々で、昔話だったり、うんちなどの“下ネタ”もありますよ。最近は視覚的に楽しい海外の絵本や、ジェンダーを扱った本にも注目しています。以前は高学年に落語や新聞記事も読んでいました。

勉強会も行っています。年に1回講習会を実施し、読み聞かせのプロや、学校司書による授業などにおける子供の読書活動について伺ったり、保護者同士の情報交換などを行ったりしています。

――活動にあたっての決まりなどはありますか。

当然のことですが、読み聞かせの始めにまず挨拶して名乗ります。子供たちは「○○さんが来て本を読んでいる」と意識してくれます。

また個人情報は口外しません。学級経営の場なので、読み聞かせの場で気になる出来事があった場合は、他では話さずに世話人である私から副校長先生にお話しする。新しい試みをする時は必ず学校と相談をする…等のルールを、徹底して守るようにしています。

――活動を継続させるポイントは。

細く長く無理せずを心掛け、継続することを意識しています。急なお仕事やお子さんの体調不良にも対応できるよう、読み聞かせの補欠も作り、気軽に活動に参加できるようにしています。

メンバーは学校の様子が知りたい、絵本が好き、子供のリクエストに応えたい、学校のお手伝いに関わりたい、楽しい時間を届けたい…など、さまざまな思いで参加しています。ボランティア活動を通して保護者が学校に行きやすくなり、風通しのよい環境づくりとしても良いのでは、と思っています。

※都小PのWebサイト(https://www.ptatokyo.com/)で「『東京都小学校教育振興に関する要望』に対する東京都教育委員会からの回答」を掲載している。

教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2020年4月20日号掲載

 

  1. 従来の学校図書館観を突破しあらゆるものを「つなぐ」場に~文部科学省
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