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図書館

多様なテーマで調べまとめた11万8605作品~第27回「図書館を使った調べる学習コンクール」

2024年3月21日

第27回「図書館を使った調べる学習コンクール」(主催=公財・図書館振興財団)の入賞作品が決定し、3月2日、東京・荒川区のアートホテル日暮里にて表彰式が行われた。対面での表彰式は5年ぶり。応募数は過去最多を更新し11万8605作品。テーマは多様になり、読みたくなるタイトルの作品が揃った。地域コンクールは161の自治体で開催され、こちらも過去最多となった。

受賞者のみなさん


■地域コンクールも40都道府県・161団体が開催

表彰状と副賞が1人ずつ手渡された

自らの課題や疑問をテーマに、本やインターネットなどの資料、実験、調査やインタビュー、フィールドワークなどを通してわかったこと、考えたことをまとめる本コンクール。今回、2023年9月11日〜10月2日(地域コンクールは各地域ごとに異なる)の募集期間で過去最多の11万8605作品が寄せられた。内訳は、小学生の部8万9421、中学生の部2万8006、高校生の部1035、大人の部93、子どもと大人の部47、調べる学習指導・支援部門3。地域コンクールも過去最多の161団体(40都道府県)で開催され、そのうち初開催は12団体。ここから、文部科学大臣賞など入賞33作品3団体、優良賞135作品、奨励賞266作品、佳作1319作品が選ばれた。

 


■読んでみたいという思いにかられるタイトルがそろった

審査委員長で(公財)新国立劇場運営財団理事長の銭谷眞美氏は作品総評で「『主体的・対話的で深い学び』が求められている中で、応募作品ではそれを実践していると感じる。作品のタイトルについて、それぞれ個性的で面白く、素直に自分の疑問をタイトルにし、読んでみたいという思いにかられる」と語り、質・量ともに、大変素晴らしい作品が多く寄せられ「次回がまた楽しみなコンクールとなった」と語った。

 


◇調べる学習部門の受賞作品は次の通り。(敬称略。〈〉内は地域コンクール略称)


【文部科学大臣賞】

文部科学大臣賞を受賞した濱口さやさん(小学生の部・中学年)の作品(=右)と、滝口瑛士さん(同・高学年)の作品(=左)

▽小学生の部(低学年)「いもうとにえほんをつくりたい!あかちゃんとえほんのひみつ」文京区立柳町小学校1年・笠原歌桜〈文京区〉、▽同(中学年)「江戸時代 なぜ象は旅をした?」宗像市立吉武小学校4年・濵口さや〈宗像市〉、▽同(高学年)「消えたマアジを大捜査‼〜環境DNAからマアジの痕跡を見つけ出せ〜」袖ケ浦市立昭和小学校6年・滝口瑛士〈袖ケ浦市〉、▽中学生の部「注目の新技術iPS細胞で絶滅危惧種を救いたい!」中部大学春日丘中学校2年・宮部碧〈豊田市〉、▽高校生の部「地域衰退のない脱炭素の実現に向けて〜炭鉱閉山を教訓にして、公正な移行に必要な政策を提言〜」海城高等学校1年・森下陽斗〈新宿区〉、▽大人の部「バードは、どこに泊まった?―イザベラ・バードの横手盆地通過ルート再考―」秋田県・高橋輝幸


【観光庁長官賞】

小学生の部(高学年)「みんな大好き杉並区 世界へ‼ここから発信しよう わたしの『杉並アニメ活性化プロジェクト』」杉並区立沓掛小学校5年・横川莉愛〈杉並区〉

【「2030生物多様性枠組実現日本会議」賞】

小学生の部(中学年)「どこだ!?ジャガイモの種」新宿区立津久戸小学校3年・光部晴登〈新宿区〉

優秀賞24作品では、他にチャットGTP、自らの発達障害についての当事者研究、お金等々、多様なテーマが取り上げられていた。

 

◇調べる学習指導・支援部門では「豊田市中央図書館との連携と『できる』『分かる』『もっとやりたい』を引き出す出前授業の可能性」豊田市教育委員会 図書館管理課・田中佐知氏が優秀賞 図書館振興財団賞を受賞。


<主催者表彰>


■茅野市コンクールが総務大臣賞を受賞

地域コンクール主催者表彰では、【総務大臣賞】に「茅野市小中高校生調べ学習コンクール」を開催した、茅野市・茅野市教育委員会・茅野市校長会(=以下、茅野市)が受賞した。学校図書館長は校長であることから、茅野市校長会も主催者団体に名前を連ねる。共催は公民協働の団体「読書の森 読りーむinちの」。

長年地域コンクールに取り組んできた茅野市では、今回新規事業として『学校図書館活用スキルノート』を図書館振興財団による助成金を活用して作成し、新学期の始めに市内全小中学生に配布した。また『授業者用解説』、児童生徒用『図書館を使った調べ学習ナビ』も配布。市校長会等でスキルノートの使い方を共有し授業で活用するなどして、児童生徒のコンクール参加につながった。応募点数は1315点で、3人に1人が自主的に取り組んだ形だ。共催団体や諏訪6市町村の図書館ネットワークによる連携もあり、地域全体で取り組み、地域活性化の好事例となった。


■豊田市中央図書館・豊田市教育委員会が3年連続の受賞、初開催の泉大津市立図書館も

また【図書館を使った調べる学習活動賞】は「豊田市・学校や地域の図書館を使った調べる・伝える学習コンクール」を主催した豊田市中央図書館・豊田市教育委員会(愛知県)が3年連続の受賞を果たしたほか、初開催の「図書館を使った調べる学習コンクールin泉大津」を主催した泉大津市立図書館(大阪府)が受賞した。


※応募数は2024年3月12日時点のものとなります。

後援=文部科学省/観光庁/環境省/総務省/2030生物多様性枠組実現日本会議/東京都教育委員会/一財・日本児童教育振興財団/公財・海外子女教育振興財団/公財・大宅壮一文庫/公社・日本図書館協会/公社・読書推進運動協議会/日本児童図書出版協会/読売新聞社/活字文化推進会議/㈱毎日新聞社/㈱日本教育新聞社/㈱教育新聞社/一社・全私学新聞/㈱教育家庭新聞社/NHK

図書館を使った調べる学習コンクール

教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2024年3月18日号掲載

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