国立教育政策研究所教育図書館では、7月1日(水)より、「資料遠隔提供サービス」を試行的に開始する。教育図書館で所蔵する戦前教科書や戦後教育資料、旧文部省関連資料等のうち、一定の条件についてオンラインで全文の画像を提供する。従来来館しなければ入手できなかった資料が、自宅や近くの図書館で入手することが可能になる。
教育図書館は、江戸時代から現在までの教科書や各都道府県教育史、学校史などを約54万冊所蔵する教育の専門図書館。資料遠隔提供サービスには、デジタル提供と、図書館郵送貸出し・文献複写郵送がある。
デジタル提供は、教育図書館以外では入手困難な資料で、かつ1967(昭和42)年以前に発行された資料のうち、著作権保護期間が満了しているものについて、教育図書館・文部科学省図書かOPAC(図書館 蔵書検索システム)で全文画像をデジタルにて提供するもの。デジタル提供ができない資料については、希望する図書館への郵送貸出サービス、または複写郵送サービスで提供される。
今後、デジタル提供サービスを拡大し、利用頻度の高い「戦後教育資料」をデジタルアーカイブとして公開する予定。