四天王寺大学短期大学部生活ナビゲーション学科では、ライフケア専攻の学生が、四天王寺悲田院特別養護老人ホームの施設利用者にメイクアップを施す「訪問美容」を、授業の一環として実施しました。「訪問美容」とは、外出が困難である高齢者や疾病者を対象に、美容師が自宅や施設・病院に訪問し、ヘアカットやメイクアップなどの施術をする美容の出張サービスです。
当日は、生活ナビゲーション学校ライフケア専攻の学生7名と、四天王寺悲田院特別養護老人ホームの施設利用者3名が参加しました。学生は3チームに分かれ、それぞれコミュニケーションを取りながら、施設利用者の好みや服装に合わせてメイクアップを行いました。
参加した学生からは「実際に関わり施術をすることで、変化を間近で感じ取れた、どのように施術したら喜んでもらえるか、逆に不快に感じられるか、考えて学ぶことができた」「授業でもコミュニケーション方法を学んだが、実際は耳が不自由だったり、お話しすることが出来なかったりと人それぞれであることを学んだ」といったコメントが上がっています。
急速に高齢化が進む日本において、訪問美容は今後ニーズが高まるサービスであると注目を集めています。高齢者の「きれいになりたい」というニーズを満たすだけでなく、対人コミュニケーションによる心の充実感やリラックス効果を得ることができます。質の高い介護福祉サービスを提供する人間力に長けた介護福祉士の養成と、社会人として活躍できる実力を備えた人材を目指す、ライフデザイン専攻の学生たちにとって、非常に貴重な機会だったのではないでしょうか。今回の経験を、ぜひ将来に活かしてもらいたいですね。
