子ども靴ブランド「IFME(イフミー)」を展開する丸紅コンシューマーリンクと早稲田大学スポーツ科学学術院の共同研究グループは、子供の運動能力を支える靴の設計要素が実際の運動に与える影響を検証した。研究成果をまとめた論文「子どもの運動能力を高める靴の開発」が、日本靴医学会の発行誌『靴の医学』の2026年5月号に掲載された。
同研究グループは、2022年から継続してきた子供の足部形態に関する研究を土台に、靴の設計が運動パフォーマンスに及ぼす効果を測定した。小中学生15人を対象に、アウトソールの意匠配置や屈曲性に特徴のある開発シューズ、対照シューズ、裸足の3つの条件で、20メートル走、T字アジリティテスト、反復横跳びの3種目を実施した。
実測の結果、20メートル走では開発シューズが対照シューズよりも有意に速いタイムを記録した。方向転換を伴うT字アジリティテストでは、開発シューズと対照シューズが裸足よりも有意に速かった。また、反復横跳びにおいては、開発シューズが裸足と比べて有意に回数が多い結果となった。

検証に用いられた開発シューズは、前足部と中足部の外側にヘリンボーン意匠を配置し、前足部に縦横の溝を設けることで、指先を使った蹴り出しや方向転換時の安定性を高める設計が施されている。さらに、ミッドソールを省いてアウトソールのみの構造にすることで、接地感覚を保ちつつ、細かな足の動きを妨げない仕様となっている。

被験者による主観評価でも、20メートル走で10人、T字アジリティテストで11人、反復横跳びで13人が開発シューズを「最も動きやすい」または「速いと感じた」と回答した。
同社はこの研究知見を反映した商品として、「IFME TAG HUNTER」シリーズを展開している。

ジュニアサイズ向けの「IFME TAG HUNTER Jr.」(19.5〜24.5cm)※写真左 と、より小さなサイズに対応した「IFME TAG HUNTER」(15.0〜21.0cm)の2型を展開。価格4730円。