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双方向型オンライン授業の満足度は対面授業よりも高い~立教大学経営学部が調査

2020年9月4日

「大学1・2年生では双方向型オンライン授業の満足度は対面授業よりも高い」「1年生は双方向か否かが満足度に影響する」ことが、立教大学経営学部が1・2年生を対象に実施した調査から明らかになった。調査は2020年7月14日から23日にかけて、1年生341名、2年生286名を対象にWebアンケートで実施した。


■双方向型のオンライン授業 1年生は特に高い満足度

授業形態別に見たオンライン授業の満足度では、「双方向型のリアルタイム・対話形式の授業」は、1年生の73.9%、2年生の59.4%が「満足」と回答。1年のほうが顕著に満足度が高い。「課題のみを提出する形式の授業」は1年生の60.3%、2年生の54.6%が「不満」と回答。4つの授業形式の中で、最も不満度が高い。課題提出後の意見交換の仕組み等があれば、また異なる結果になったことが予測できる。

 

■「一方向の録画配信形式」 1年生は約4割が不満

また、「一方向の録画配信形式の授業」では、満足度を見ると1年生42・9%、2年生51・2%と、2年生の方が若干満足度が高い。これを「不満度」で比較すると、2年生25・7%に対し1年生は39・9%と約4割にのぼる学生が不満を感じている。

さらに驚くべきことに、「一方向のリアルタイム動画配信形式の授業」については、2年生は約5割が満足しているにも関わらず、1年生は約5割が不満を感じている。リアルタイムか否かではなく、一方向か双方向が、が1年生の満足度に影響を与えているようだ。動画配信形式については、「リアルタイムでありながら何もやりとりできない」ほうが不満に感じる割合が多く、新入学である1年生にとって、コミュニケーションがより重要な意味を持つことがわかる。

大学生活にある程度慣れた2年生の場合、動画配信型授業について、リアルタイムであっても録画であっても、満足度に及び不満度において、大きな差がない


■昨年度の対面授業よりも満足度が上回る

経営学部コアカリキュラム「BLP(ビジネス・リーダーシップ・プログラム)」の授業では、双方向・対話型科目オンライン授業の満足度は、2019年度の対面授業の満足度を上回る結果となった。

大教室大人数の授業よりも双方向・対話型科目のオンライン授業の方が満足度が高いというのは、オンライン授業の仕組みが円滑に進んでいる大学・学校であれば、ほぼ同じ結果が得られそうだ。

 

学習目標の到達度も昨年度を上回る

リーダーシップ3要素を記述させたところ、2019年度は全問正解が74.7%。

2020年度は81.2%が全問正解しており、対面授業で行った昨年よりも学習目標の到達度は高い。満足度の高さと学習成果には相関がある。

 

■大規模型・一方向型の授業でオンライン授業の継続を希望

一方で、小規模型の双方向型授業と対面授業も比較。この場合は対面授業を希望する割合が高い。

同学では今回の調査結果を受け、秋学期以降のオンライン授業において学生へのフィードバック機会を積極的に取り入れる方針を定め、各科目の準備を進めると共に、オンライン学習とオフライン学習を組み合わせた「ブレンディッド・ラーニング」の導入に向けた具体的な検討を進める。

 

今回のアンケート対象が1・2年であることもあり、全学生が無条件にオンライン授業を望んでいるわけではない。効果的かつ継続的にオンライン授業を続けるには、授業内での質問のしやすさやインタラクティブ性を高める工夫が求められる。九州大学で取り入れているリアルタイム分析ツールBookRollの仕組みなども参考になる。

 

オンライン授業に関する学生意識調査

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