岡山理科大学の恐竜学博物館(岡山市)が2018年3月に開館して5年余り。学生への恐竜学教育を念頭に置いた大学博物館だが、「研究現場そのものが展示」という独特のコンセプトが人気を呼んで、土曜日を中心に多くの一般入館者が訪れている。開館以来の外部来館者は、4月20日11時の時点で4万9930人に達し、このペースでいくと4月22日正午ごろには5万人に達する見込みだという。
これを記念して同館は、4月22日の入場者全員に収蔵している恐竜標本写真の絵葉書をプレゼントすると発表。また、5万人目の来場者には石垣忍・恐竜学博物館長から「恐竜学博物館図鑑」や館長の著書、恐竜学博物館オリジナル缶バッジ、恐竜ペーパークラフトが贈られる。
恐竜学博物館は2018年3月24日に開館。C2号館1階のメイン展示のほか、学内5カ所のサテライト展示で構成。ゴビハドロス、ゴビヴェナトル、ノミンジアの全身骨格など日本ではここだけでしか見られない恐竜標本が多く展示されている。
また、全長10メートルもある大型肉食恐竜タルボサウルスやプレストスクスの全身骨格標本など、学生たちが卒業研究で組み上げた骨格や、教員と学生が力を合わせて作ったわかりやすい展示が人気を呼んでいる。
今年からは、恐竜学博物館の展示スタンプラリーに加えて、キャンパス内の地球史にかかわる植物、岩石、考古遺跡などの解説板と音声解説(通称「ぶら理大」)が81カ所に完成。QRコードで音声解説を聞きながら地球と生物の歴史が学べる。まさにキャンパス丸ごと博物館で、大人から子供まで楽しめる施設となっている。