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「科学的データ×教育現場の知見」で不登校支援~東京みらい中学校とIGS、個別最適化された支援策の共同開発を開始

2025年5月22日

東京みらい中学校とInstitution for a Global Society(IGS)はこのほど、不登校傾向のある生徒に対する個別最適化された支援策の共同開発プロジェクトを開始した。

本プロジェクトでは、生徒の特性や環境要因を多角的に分析し、より適切な学習・生活支援を提供することを目指す。不登校支援は従来から個別対応が求められるが、その分、学校・教職員に負担が伴う課題もある。本プロジェクトでは、学校や教員に蓄積された教育現場の知見に加え、科学的なデータ分析に基づくアプローチを活用することで、より効果的かつ持続可能な形での支援を実現することを目指す。

東京みらい中学校は、文部科学省より不登校児童生徒の実態に配慮した特別の教育課程を編成して教育の実施を認められた、学びの多様化学校(いわゆる不登校特例)としての中学校。

■生徒の特性や環境要因を多角的に分析し、適切な学習・生活支援を提供へ

共同開発の主な内容は以下のとおり。

①生徒の特性分析
  • BIG5性格診断およびコンピテンシー評価を活用し、生徒の性格特性や行動傾向を把握
  • 学習意欲、対人関係、ストレス耐性などの要素を多角的に分析
②環境要因の調査・分析
  • 生徒の登校意欲に影響を与える家庭環境、学校環境、対人関係を調査
  • 教室内の心理的安全性や授業形式が登校率に与える影響を検証
③支援策の開発と実証実験
  • 分析結果に基づき、不登校生徒の傾向を分類し、それぞれに適したアプローチと具体的支援策を確立
  • 試験的な支援策を学校現場で導入し、実際の効果を検証
  • 継続的なフィードバックを受けながら、支援策の精度を向上

 

■期待される成果と今後の展開

本プロジェクトでは、以下のような成果が期待されている。

  • 個別最適化された児童・生徒の支援モデルの確立:教職員の負担軽減もふまえた児童・生徒ごとのニーズに応じた柔軟な支援策の提供
  • 登校意欲の向上:生徒自身が自発的に登校しやすい学校環境の整備
  • 家庭との連携強化:保護者の価値観や関与が登校行動に与える影響を考慮し、家庭との協力体制を強化
  • 持続可能な教育支援の枠組み:他の学びの多様化学校や一般校にも展開可能な実用的モデルの開発

今後両者は、プロジェクトの初期検証を経て、より効果的な支援策の開発と汎用性を担保した実用化を進め、持続可能な教育支援モデルの確立に向けて取り組むとしている。

 

東京みらい中学校

Institution for a Global Society 株式会社

 

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