ワコールが社会貢献活動の一環として実施している、下着やからだの基礎知識を学ぶ出前教室の累計受講者数が20万人を突破した。小中学校の児童生徒やその保護者などに向けて実施している下着教室「ツボミスクール」は代表的な取組の一つ。小学4年生から中学3年生の成長期にあたる女子と保護者や教員を対象にワコール人間科学研究開発センターの科学的データをもとにした「体型の変化」や成長に応じた「下着の選び方」などの情報を提供する。
「ツボミスクール」の男女共修コース
思春期を迎える子供たちは、からだやこころの変化にとまどいや不安を抱えることがある。からだやこころの変化はデリケートなテーマであるため、まわりに相談しにくく、悩みを抱えてしまう子供や保護者も少なくない。こうした課題に対し、「ツボミスクール」では関東・関西を中心とした出張型教室と全国に向けたオンライン型教室を実施。ワコールの従業員が講師となり、ゲームを交えながら楽しく「成長期のからだの変化」や「下着についての基礎知識」を伝え、からだとこころの成長を前向きに捉えてもらえるようサポートする。
近年のジェンダー平等社会の実現に向けた流れの中で、体育や性教育を男女共修とする学校も増えてきた。こうした時代の変化を受け、「ツボミスクール」では2023年より小学4年生を対象に「男女共修コース」を開設。男の子と女の子がともに、「成長期のからだの変化」「プライベートゾーンを守る下着の種類や役割」などを学ぶ授業を行っている。
出前教室では「体型の変化」や「大人と子どものからだの違い」などをわかりやすく解説。さらに女子コースでは「成長に応じたブラジャーの選び方」や「バストサイズの正しい測り方」についても学ぶ。
開催方法は、講師が学校で授業を行う「出張型(関東・関西エリア)」と、Zoomを利用した「オンライン型(全国対象)」の2種類。どちらもオリジナルのテキストや動画を無償で提供している。
<ワコールの出前教室コース>
【ツボミスクール(小学4~6年生/女子)】
からだの成長に関心を持ってもらい、成長には個人差があることや、からだを発達させるためには規則正しい生活が大切であることを学ぶ。下着のサンプルを使用し、プライベートゾーンを守る下着の必要性や正しい知識を伝えることで、下着への理解と関心を高める。
「ツボミスクール」の小学生女子コース
【ツボミスクール(保護者)】
ワコールの研究データをもとに説明し、現代の子供の成長について理解を深める。下着サンプルを使用し、成長に応じた下着の機能や目的、選び方を具体的に紹介。家庭で、からだや下着について自然に話し合える環境づくりをサポートする。
「ツボミスクール」の保護者コース
【ツボミスクール・男女共修(小学4年生/男女)】
思春期に向けたからだやこころの変化を学び、成長を前向きに捉えるとともに、男女の違いを理解し互いを知るきっかけをつくる。ワークや下着サンプルを使用しながら下着の種類や役割を学び、肌着(シャツ)の着用習慣の定着につなげる。
「ツボミスクール」の男女共修コース
【下着の基礎講座(高校生以上/女性)】
ワコールの研究データをもとに説明し、年齢による女性の体型変化やバスト・ヒップの変化の要因について理解を深める。下着の種類を知り、からだに合った下着選びのポイントや洋服を着こなすための役割を紹介する。
「下着の基礎講座」の様子
ワコールでは出前教室「ツボミスクール」に加え、自宅から親子で参加できるオンライン講座「ワコールの学ブラ講座」も開催。対象は、成長期にあたる小学校3年生〜6年生の女の子とその保護者。
「親子編」と「保護者編」の2コースを用意し、「親子編」では親子(保護者は女性のみ)でからだの成長や下着について学ぶことで知識や悩みを共有。親子間のコミュニケーション促進をサポートする。「保護者編」は成長期の女の子の保護者(男性保護者も参加可)を対象に、成長期のからだの変化や下着の基礎知識などを伝える。