福岡市立西高宮小学校はこのほど、リーダーシップ教育を提供するラーナーズラーナーおよび民間学童クレイバーキッズと連携協定を締結。9月から同校で新たなリーダーシップ授業プロジェクトが始動する。
ラーナーズラーナーは、米国ミネルバの先進的なリーダーシップ教育を社会人リーダー向けに提供しており、国内の企業約50社での受講実績を持つ。本プロジェクトでは、「世界を探究する力」「他者との関係を築く力」「課題を解決する力」を育むことを目的に、児童向けの“思考習慣”型リーダーシップ教育を展開する。
授業は、米国ミネルバ認定講師が監修。4年生を対象に3年間(児童が卒業するまで)実施される。
西高宮小学校では、校長のもと「自律型の学び」や「自由の相互承認に基づく民主的な教育」を掲げている。教職員自身が“適応型リーダー”としての在り方を実践し続ける中、「子供たちにも正解のない時代を生き抜く力を育てたい」との強い想いから、本プロジェクトが立ち上がった。
本プロジェクトで採用するのは、小学生向けに設計された“思考習慣”型のリーダーシップカリキュラム。これは、同社の代表で米国ミネルバ認定講師である黒川公晴氏が、民間学童クレイバーキッズから監修を依頼されたカリキュラムをベースに、今回公立小学校向けに再設計したものだ。
現行のカリキュラムは、以下の3つの「思考テーマ」を軸に構成されている。▽真理の探究:物事の本質に迫り、自分の「なぜ?」を問い続ける力▽解決策の模索:課題を捉え、多様な視点から道を切り開く力▽効果的なコミュニケーション:考えを整理し、他者と協働する力。これらのテーマに基づき、子供たちは授業を通じて【40の思考習慣】の習得を目指す。
プロジェクト始動にあたり同校は、「子供たちが自ら問い、自分なりの答えを探し続けられる力を育てたい。教員もまた学び続ける存在として、共に成長していきたいと願っている」とコメントしている。