チエルはこのほど、 「InterCLASSシリーズ」の各ソリューションをバージョンアップした。
「InterCLASSシリーズ」は、Chromebookの利活用を支援するソリューション群。Webフィルタリングによる安心安全なインターネット環境の提供や、児童生徒のアイデアや考えをクラス全体でリアルタイムに共有・発表する協働学習の推進、Google for Education の管理業務を学校現場に合わせて効率化できるアプリなど、教員や管理者の負担を大幅に軽減しながら、個別最適な学び・協働的な学びの実現を支援する。今回のバージョンアップではこれらの内容に加えて、「教育DX」への取り組みを支援する機能を新たに搭載した。
教員や児童生徒ごとにラベルを紐づけ、ラベルごとにグループで管理できるようにした。例えば不登校傾向にある児童生徒に特定のラベルを紐づけておくと、ダッシュボード上で、その児童生徒の利用状況だけに絞り込み、利用時間帯や曜日の傾向を可視化できる。従来の「グループ」単位でラベルの設定も可能なため、「理系クラス」などのカテゴリ別管理や表示にも柔軟に対応する。
1日に端末を利用できる時間を制限できるようにした。日曜日や夏休みなど休日は1日最大5時間までなど、過度な端末利用をしないように制限をかけることができる。
従来の時間帯別ルールに加え、累積利用時間による制限設定が可能になった。学習計画や生活習慣に合わせた細やかな管理を実現する。また、例外 URL の設定では「完全一致」での指定が可能となり、学習者がどこで学んでいても計画的かつ安全な端末利用環境を整えられる。
「InterCLASS Filtering Service」との情報連携が可能になった。これにより、「教員/学習者」「学年」「クラス」「入学年度」といった情報を連携させ、フィルタリングのダッシュボードを学年・クラス単位でより詳細に分析できる。「学年」「クラス」などに対応したダッシュボードは、2025年12月にリリース予定。
Google Workspace との連携向上、ドメイン環境への対応強化などの機能強化も行った。
協働学習の実施を支援する「InterCLASS Advance/InterCLASS Advance Light」では、柔軟な運用を実現する新機能を追加したほか、プッシュ通知の導入で通信負荷を軽減、座席表をワンクリックでシャッフルできるようにするなど、協働学習に適した環境をサポートする機能を強化している。