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川越工業高、川越市技術職公務員の指定校に 生徒5人が内定

2025年11月24日

埼玉県川越市は、技術職(土木・建築・電気・機械等)の応募者数が募集人数を下回る現状が続き、採用難が常態化していることから、技術職の採用者数増加のため、2025年度職員採用試験(2026年4月1日採用)において、高校生枠を新設し学校推薦枠制度を設置した。

指定校に認定された県立川越工業高等学校では、土木2人、建築1人、機械1人、電気1人の計5人がこの推薦枠で出願し、全員が合格(採用内定)した。

 

■2025年度は建築・土木・機械・電気の4職種が推薦枠に

官民問わず技術職の全国的な人材不足は顕著だ。建設業を例に挙げると、日本国内では年間約75兆円の建設投資が続いているが、プロジェクトを管理する建設技術者(施工管理技術者)を志す学生は減少傾向にあり、将来にわたる技術者の供給不足が顕在化している。実際に2024年度の国家公務員の一般職試験(大卒程度)では、技術系土木区分の合格者数が採用予定数の74%にとどまり、定員割れとなった。受験申込者数も、採用試験制度を見直した12年度以降で初めて1000人を割り込んでいる(人事院「国家公務員試験採用情報NAVI」より)。

需給バランスが逼迫する中、即戦力となるキャリア採用も容易ではなく、こうした傾向は公民や企業規模、地域による例外もある。建設技術者の不足は、工事期間の長期化、品質低下、コスト増加、ひいては経済成長への悪影響を招くと警鐘を鳴らしている。特に、若い世代の入職者不足とベテラン技術者の退職が重なることで、技術の継承も大きな課題となっている。

 

■川越工業高校、地域を担う技術者育成を強化

川越工業高校では、キャリア学習を重点に指導している。生徒は進学・就職ともに、まずは、「職種について学び、自分に合った職種を選ぶこと」に重点をおいた進路指導を行っている。

工業高校は、「職人(技能職に従事する人)を育てる学校」というイメージが強い。しかし、工業高校で学ぶ専門的な知識や技術を活かせる場は多く、本来専門学校や大学生を対象とした求人である「研究開発職」や「技術職」に就職できることは、工業高校に進学する大きな利点の1つでもある。今回の川越市からの指定校推薦による技術公務員の輩出は、その取り組みを一層強化するものとなる。

 

埼玉県立川越工業高等学校

 

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