PKSHA Technology(パークシャ・テクノロジー)は11月18日、自社開発のマッチングAIと、キャリア理論に基づいた対話型AI技術を応用して開発された、「キャリアコーチングAI」を人材紹介企業、人材メディア、事業会社の人事向けに提供開始した。
本サービスは、単なる求人紹介に留まらず、AIとの対話を通じて自己理解を深め、求職者が自らの価値観を基盤にキャリアを切り拓く第一歩を支援するもの。

キャリアの自律が求められる現代において、多くの求職者は「情報過多」「自己分析の困難」「エージェントへの不信感」といった課題に直面している。特に、自身のスキルや経験といった「見える部分」だけでキャリアを判断し、その奥にある「見えない部分(価値観・動機)」との不一致から、入社後のミスマッチや早期離職に至るケースが多発している。
従来のキャリア相談では、求職者自身が本音を言語化することに心理的なハードルを感じることも、課題解決を阻む要因となっていた。こうした背景から、求職者が自身の潜在的な価値観やキャリア観を深く探求し、本音で向き合えるようサポートするため、キャリアコーチングAIが開発された。
本サービスは、これらの課題を解決するため、「テクノロジーによる心理的安全性の確保と、深い自己理解の促進」を目指している。AIが聞き役・整理役となることで、求職者は人間相手には躊躇する本音を気兼ねなく話すことができ、その過程でAIがユーザーの行動変容を促すことにより、自身の潜在的な価値観や動機を言語化することができる。
本サービスは、AIとリクルーターの強みをかけ合わせることで、最高のキャリア支援体験を提供する。 まず、AIが「価値観の言語化」という心理的ハードルの高い初期フェーズを担当。これにより、求職者はリクルーターとの面談に入る前に自己理解を深めることができ、その後のリクルーターとの面談は、より具体的で質の高い提案へと集中することができる。AIと専門家が協働することで、それぞれの役割を最大限に活かした効率的かつ質の高いサポートを実現する。また、対話した内容をもとにAIが自らおすすめのポジションや仕事、インターンシップの他、中長期的なキャリアを見据えたアイデアを提案することが可能。
実際に応募をしたり、リクルーターと話をする前にこのキャリアコーチングAIと対話をすることで、より納得感を持った上で質の高い求職活動の実現と、入社後のミスマッチや早期離職を防ぐ。